東京スカイツリー

東京スカイツリー(とうきょうスカイツリー、en-short. TOKYO SKYTREE)は東京都墨田区押上一丁目にある電波塔(送信所)である。観光・商業施設やオフィスビルが併設されており、ツリーを含め周辺施設は「東京スカイツリータウン」と呼ばれる。2012年5月に電波塔・観光施設として開業した。

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東京スカイツリーについての名称・ロゴマーク・シルエットデザイン・完成予想CGといった知的財産は東武タワースカイツリー株式会社等の著作権および商標権により保護されている。

概要

2000年頃から既存の電波塔である東京タワーに代わる新タワーについて首都圏各地で誘致活動が行われていたが、2003年12月に日本放送協会(NHK)と在京民間テレビ局5社(日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)が600メートル級の新しい電波塔を求めて「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足、新タワー構想を推進していくことで建設に向けた計画に進展が付いた(建設地決定についての経緯は後述)。

東京スカイツリーの建設目的は東京タワーが位置する都心部では超高層建築物が林立し、その影となる部分に電波が届きにくくなる問題を低減するほかにワンセグやマルチメディア放送といった携帯機器向けの放送を快適に視聴できるようにすることも建設目的の一つとされた。

事業主体は東武鉄道が筆頭株主となる「東武タワースカイツリー株式会社」であり、事業費は約500億円とした。このために、同社は500億円のユーロ債のCBを発行して資金調達を行っている。建設費は約400億円。総事業費は約650億円。施工は大林組、設計は日建設計である。テレビ局からの賃貸料および観光客からの入場料などで収益を得る見込みである。

東京都墨田区に所在する東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線の押上駅(2012年5月22日より「押上(スカイツリー前)」)と東武スカイツリーラインのとうきょうスカイツリー駅(旧業平橋駅)の間に挟まれる、東武鉄道の本社隣接地で所有地でもある貨物駅跡地(貨物廃止後業平橋駅3、4、5番線ホームの敷地として使用されたが、廃止)に建設された。当地区は航空法上、東京国際空港(羽田空港)の制限表面の外側水平表面が被さる地域であるため空港標点の海抜295メートルまでの建造物しか建てられなかったが2005年4月28日に高さ規制区域が見直されて建設可能となった。

2008年7月14日に着工され、3年半の期間をかけて2012年2月29日に竣工した。2012年5月22日に展望台として開業し、2011年12月から2013年5月にかけて放送局の試験放送ならびに本放送を実施する計画であった。

東京タワーの建造時(1957年 - 1958年)に比べ鋼材の品質や溶接技術・各種構造計算(シミュレーション)などの設計技術・基礎部の特殊な工法が大きく進歩したことにより、東京タワーの建築面積を大きく下回る面積ながらこの高さの自立式鉄塔の建設が可能となった。また、全体の主要接合部が溶接により建設されているが鋼管同士を直接溶接接合する分岐継手を採用し、軽量化と耐震性を増している。主要鋼材はH鋼ではなく鋼管が使用された。構造が鉄骨造としては稀に見る複雑さであり各部材に要求される寸法等の精度も一般建築物とは桁違いであるため、鉄骨部材を作成する工場のうち国内のレベルの高い工場の多くは一時的にスカイツリーの部材製作で繁忙を極める状態となった。その他、Шаблон:要出典

2006年5月に第一生命経済研究所が出した予測によると開業から1年で300万人が訪れると仮定、経済効果を473億円と試算している。また2008年1月公表の墨田区「新タワーによる地域活性化等調査報告書」では東京スカイツリーへの来場者を年間552.4万人、東京スカイツリーに併設される商業施設などを含めた開発街区全体での来場者数を年間2,907.9万人と試算している。

計画の基本的情報

  • 計画名:業平橋押上地区開発計画(新タワー計画)
  • 所在地:東京都墨田区押上一丁目1番13号他
  • 建築主:東武鉄道、東武タワースカイツリー
  • 施工:大林組
  • 設計・監理:日建設計
  • 監修者:澄川喜一、安藤忠雄
  • 階数:地上29階(第2展望台)
  • 高さ:634m
  • 敷地面積:36,844.39m2(施設全体)
    • 建築面積:31,832.60m2(施設全体)
    • 延べ面積:229,410.30m2(施設全体)
  • 建設地点:ほぼ平行する東武伊勢崎線と北十間川間の幅約100m強と都営地下鉄浅草線に囲まれた場所に一辺約68mの三角形型の基礎。東西に向く一辺は北十間川とほぼ平行。
  • 構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
    • 鉄骨:最大直径2.3m、厚さ10cm
  • 基礎工法:場所打ちコンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)工法固有名称:ナックルウォール工法
    • 基礎の深さ:50m
  • 地上部分本体重量:約41,000トン
  • 用途:電波塔、展示場、店舗、ミュージアム、事務所、ホール、各種学校、地域冷暖房施設、駐車場
  • 電波塔内の施設:放送施設・展望施設(第1展望台・第2展望台)・商業施設ほか
    • 高さ350mの第1展望台にはレストランやカフェ、ショップなども併設される。また4階には出発ロビー、5階には到着ロビーがそれぞれ設置される。
    • 高さ450mの第2展望台には天望回廊と呼ばれるチューブ型でガラス張りの回廊を設置。天望回廊は第2展望台の2つのフロアを結ぶ約110メートルのスロープになっている。
  • エレベーター:地上4階からH350の高さにある第1展望台まで約50秒間の分速600m40人乗り4台(東芝製、うち2台は1階まで到達する)、第1展望台とH450の高さにある第2展望台を結ぶ約30秒間の分速240m40人乗り2台(日立製)および、昇降距離が464.4mと日本最長である、地下駐車場から第2展望台上の高さH458までを結ぶ分速240m(非常時は分速540m)27人乗り業務用2台(東芝製、H458が最上階)、そのほかにも第1展望台内の移動用に1台(日立製)、タワーの足元の施設に4台がある(日立製)。
  • 収容人数:天望デッキ(第1展望台):約2,000人、天望回廊(第2展望台):約900人
  • 非常階段数:2523段(地上1階から天望回廊上の業務フロアH458までの数)。
  • タワー周辺は東京スカイツリータウンとして整備され、地上31階建てのオフィス棟のほか、中層の商業棟、広場、約1,100台分の駐車場なども建設された。
  • 高度・高さを示す「H」は、Height の頭文字で示している。例えば、高さ350mならH350で示される。

高さ

全高(尖塔高)634メートル、軒高(塔本体の屋上の高さ)497メートルは2012年完成時点で自立式鉄塔としてはキエフテレビタワーの385メートルを上回る世界第1位。現存する電波塔としてはKVLY-TV塔の628.8メートルを上回る世界第1位。2011年11月17日に世界一高いタワーとしてギネス世界記録の認定を受けた。人工の建造物としてはブルジュ・ハリーファの828メートルに次ぐ世界第2位となる。

建築物としての高さは470.97メートルであり、あべのハルカスの300メートルを上回って日本一の高さである。

東京都心部で立ち並ぶ200メートル級の超高層ビルの影響を受けない高さとして、NHKと在京民放キー局5社が「600メートル」という数字を要請し、着工当初は高さを610.6メートルとする計画であった。建設計画を策定する中で当時世界一の高さのカナダオンタリオ州・トロントにあるCNタワーを上回る。またアメリカイリノイ州・シカゴに建設予定のあった「シカゴ・スパイア」(現在は凍結中)のアンテナを含めた高さが約2,000フィート(約609.6メートル)だったため、「610メートル」という数字になったという。構想段階では世界一高い建造物を目指していたが、完成時の高さを非公開にして建設していたブルジュ・ハリーファが高さ828メートルで完成した。

2009年10月16日に計画を修正し、高さ634メートルを目指すことを発表した。数字には東京近辺の旧国名である武蔵国(「むさし」のくに)の語呂合わせも考慮したとしている。なお当初は東京タワーの2倍の666メートルの計画だったが設計者から少し低い高さにすべきと言われ、浅草寺が創建された628年に因み628メートルの案もあったと根津嘉澄東武鉄道社長は2012年5月14日の開業記念式典後の記者会見で秘話を語った。

タワーデザイン・ライティング

2006年(平成18年)11月24日にデザインが公表された。以下の3つのコンセプトに基づき、デザインされている。

  • 時空を超えた都市景観の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合
  • まちの活性化への起爆剤:賑わいと親しみを感じる3つのゲートと2つの展望台
  • 都市防災「安全と安心」への貢献:日本古来の建築「五重塔」に通じる新たな構造システム

法隆寺の五重塔を参考にして、心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375メートル直径約8メートルの円筒で内部は階段)により地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっている。また、アンテナが取り付けられる「ゲイン塔」の上には制振装置(総重量約100トンで、バネの上に乗った重りでアンテナの揺れを抑える)が設置され、心柱自体の重みと共に付加質量機構を形成する。ゲイン塔外周の直径約6メートル、アンテナ外周直径約8メートル。

タワーの水平方向の断面は地面真上では正三角形であるが、高くなるほど丸みを帯びた三角形に変化し、地上約320メートルで円となる。概観は「起り」(むくり)や日本刀の緩やかな「反り」(そり)の曲線を生かした日本の伝統建築の発想を駆使し、反りの美的要素も盛り込まれている。このため、タワーを見る方角によっては傾いているようにも裾が非対称になっているようにも見える。

2009年2月26日にカラーデザインが公表され、「スカイツリーホワイト」と決定された。これは日本伝統の「藍白」(あいじろ)をベースにした独自の命名のオリジナルカラーで、青みがかった白である。なおエレベーターシャフトはグレー、展望台はメタリック色、頂部は鮮やかな白である。

2009年10月16日にライティングデザインが公表された。江戸で育まれてきた心意気の「粋」と、美意識の「雅」という2つの異なるライティングを1日毎に交互に替えるライティングである。このライティング機材や調光コントロール全般は東京スカイツリーのオフィシャルパートナーのパナソニック(当時・パナソニック電工)が請負い、ライトアップの全てをLED照明とした。

  • 「粋」は隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らし出したライティング。
  • 「雅」は江戸紫をテーマカラーとし、金箔のようなきらめきのある光をバランスよく散りばめたライティング。

なお「雅」はピンクすぎず青すぎない上品な紫色(複数の色のLEDを混ぜたものでなく単体で表現する)を目指しており、このような色のLEDは従来にはないため「オリジナルのLEDを新たに開発する」としている。また2010年10月13日にはLED実験のため、51台の照明器具で数時間だけライトアップされた。完成時には1995台の照明器具が使用されている。

「粋」「雅」以外にも、特定日にはスペシャルライトアップが行われる。以下は、過去に行われたライトアップ。中には通例化しているものもある。

  • 防災の日、東京大空襲・東日本大震災追悼(毎年3月10日 - 11日、9月1日) - 完全な白色(上部のみ点灯)、2014年3月11日は明花。
  • 七夕・夜空(毎年7月1日 - 7月7日) - 青色だが「粋」とは違う。
  • 冬粋・冬雅(毎年冬) - 白色の違いのみ。
  • オリンピック・パラリンピック招致(2013年9月9日 - 9月16日) - 五輪カラーのイルミネーション。
  • ピンクリボン(毎年10月1日) - 東京都庁舎、東京タワーもピンク色にライトアップされる。
  • シャンパンツリー(クリスマス) - 金色ベースに緑
  • ホワイトツリー(クリスマス) - 白ベースに緑
  • キャンドルツリー(クリスマス) - 白ベースに赤色
  • ブラウンショコラ・ラブリーショコラ・ホワイトショコラ(毎年バレンタインデーからホワイトデーまでの期間)
  • 新年特別ライティング(毎年12月31日23:50 - 25:00)
  • 桜特別ライティング(毎年3月16日 - 4月10日) - 桜の木をイメージしたライティング。「咲」と「舞」の2つからなり、15分ごとに演出に変わる。
  • 光の三原色 - 青、緑、赤。2014年、青色発光ダイオード(LED)の日本人ノーベル物理学賞受賞記念のライティング。

名称

正式名称決定までの仮称は「新東京タワー」。正式名称は一般公募によって寄せられた1万8,606件の命名案の中から、まずは有識者10人で構成される「新タワー名称検討委員会」によって6つに候補が絞り込まれた。言葉の美しさや親しみやすさなどを基準に「東京スカイツリー」「東京EDOタワー」「ライジングタワー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」の6つが名称候補として選ばれ、2008年春にインターネットを通じて一般投票を行った。その結果、最多得票の「東京スカイツリー」に決定した。

なお公募で最も多く寄せられた「大江戸タワー」はタワー建設予定地近くにある和菓子屋(株式会社森八本舗)がタワーの名称決定を見越してすでに商標を取得しており、3位の「さくらタワー」も以前から高輪プリンスホテルには「さくらタワー」がありすでに商標登録も行っていたために使えなかった。仮称として使用されていた「新東京タワー」も既存の東京タワーに似ており、建物も東京タワーを管理する日本電波塔社とはまったく関係が無いためそれぞれ候補から外された。一候補地だった時期はプロジェクトホームページで「すみだタワー」という名称が用いられていたが、台東地区と連携した2007年夏頃からは見られなくなった。

「東京スカイツリー」は東武鉄道と東武タワースカイツリーの登録商標である(第5143175号ほか)。

注目度

日本一の建造物、さらには世界一の電波塔という大きな話題性から、完成前から各種マスメディアで大きく取り上げられた。テレビでは建設中のスカイツリーを取材した特番が時折放送されるようになったこともあって建設期間中から"東京の新名所"となっており、休日ともなればタワーを撮影する者や見物人で周辺は混雑している。

また、全体の冷暖房には再生エネルギーである地中熱を利用した国内初の「地域冷暖房システム」が採用されており、その点からも注目されている。

電波塔としての東京スカイツリー

Шаблон:放送所 送信アンテナはゲイン塔の頂上部に1局分80基の地上デジタルテレビ放送用アンテナが8局分(NHKおよび在京広域民放5社(以下在京テレビ6社)用、うち1局分は予備アンテナ)が設置され、その下にTOKYO MX用の放送アンテナが設置されている。550メートル付近にFMラジオ用アンテナ、その下にマルチメディア放送用アンテナが設置されている。送信室は天望デッキのフロア350の上にある地上360メートルのフロアに設けられている。

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

計画案では従前の東京タワーとほぼ同等のエリアを確保するとしていたため、空中線電力は全局東京タワーで送信していた出力と同一である。埼玉県 、千葉県、神奈川県ではスカイツリー移転後も独立局用に、茨城県ではNHK水戸放送局用にUHFアンテナを複数設置する必要があることによる混合器の追加措置が必要になるケースもあった。

TOKYO MX以外の在京テレビ6社は後述の試験放送を経て2013年5月31日から本放送を開始した。

一方、TOKYO MXについてはNHK水戸放送局の地上デジタル放送の物理チャンネルと重複し、それに伴うスピルオーバーによる混信の対策を行うため物理チャンネルの変更が決定。その切り替えを行うため、2012年10月1日から東京タワー(20チャンネル)とのサイマル放送を開始し、同年11月12日から東京タワーからの電波を段階的に弱めていき2013年5月12日正午に東京タワーからの送信を終了、スカイツリーからの送信に一本化した。

なお、放送大学のテレビ放送(JOUD-DTV)は従来通り東京タワーから送信され、スカイツリーからは送信されない。また、災害時の放送バックアップ体制として災害などにより東京スカイツリーから放送電波を送信できない場合に備えて東京タワーを予備の電波塔として利用する契約が2010年9月27日に日本電波塔株式会社と在京テレビ6社との間で結ばれている。

FMラジオ放送送信設備

在京FM局のうちJ-WAVEとNHK東京FMの2局が東京タワーからの送信所移転を申請、2011年2月3日に変更許可が下り、2012年4月23日より本放送を開始した。同時にNHK-FM放送を使用したVICSの文字多重放送についても道路交通情報通信システムセンターが申請を行い、前2局と共に変更許可を得ている。

東京タワーでの放送時の空中線電力は10kWだったが高所設置に伴うスピルオーバーを防ぐため、東京スカイツリーでの空中線電力は3割減の7kWに減力されている。ただし送信点高が東京タワーよりも遥かに高くなった事(地上高540メートル)とERPが逆に約3割増の57kWで送信されているため、実質的な受信可能エリアは広くなっている。

一方、InterFMならびに放送大学ラジオ(JOUD-FM)、TOKYO FMは従来通り東京タワーから送信され、東京スカイツリーからは送信されない。TOKYO FMは2013年2月11日に送信用アンテナをアナログテレビ放送終了で空いた地上高333メートルの東京タワー頂上部に移転しており、これによりスカイツリーから送信している2局と同等以上の出力(空中線電力10kW、ERP125kW)で送信が可能となっている。また、東京タワーのNHK-FMの送信設備は予備用として残されている(J-WAVEは本社のある六本木ヒルズ森タワーの予備送信設備を継続して使用するため、東京タワーからの送信は完全に廃止されたШаблон:Full)。

移転初日には、J-WAVEとNHK-FMが天望デッキから移転記念特番を放送した。またスカイツリー開業初日には、J-WAVEとニッポン放送が共同で東京ソラマチにあるサテライトスタジオ、TOKYO SKYTREE TOWN STUDIOから放送した。なおニッポン放送は同日朝に同スタジオから放送しており、オンエア自体はニッポン放送が先となる。

2014年9月3日にはTBSラジオ&コミュニケーションズ、文化放送、ニッポン放送の関東広域AMラジオ3社に対し、FM補完中継局の予備免許が付与された。全国としては3番目、関東では初となるAM放送のFM補完中継局で、3社共同でスカイツリーにアンテナを設置し、災害発生時にAM親局送信所での放送継続が困難となった場合の対策や、都心部の難聴取・雑音等の解消を目的としてAMとのサイマル放送が行われる。当初は2015年春以降に本放送の開始を予定していたが、その後、アンテナ設置工事を8月末までに完了し、9月より試験電波を発射、本免許交付を経て秋から冬に本放送開始を予定するとしている。

マルチメディア放送送信設備

mmbiおよびジャパン・モバイルキャスティングによる携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-HIGH帯)「モバキャス」はスカイツリーに4段16面のアンテナを設置、スカイツリーからの送信で関東全域約1600万世帯をカバーできるとしている。2011年9月14日に電波監理審議会から予備免許を交付することが適当であると答申を受け、翌15日に予備免許の交付を行った。2012年4月1日にmmbiが運営するNOTTVが放送を開始、スカイツリー初の本放送送信局となった。

なおVHF-LOW帯のマルチメディア放送は関東・甲信越地区の企画・ブロック別ソフト事業者である株式会社東京マルチメディア放送にTOKYO FMやJFN系列各局とともに東京タワーの運営会社である日本電波塔が出資しているが、送信所が東京タワーとスカイツリーどちらになるのか正式な決定はなされていない。

タクシー無線集中基地局

特別区・武三交通圏(特別区・武蔵野市・三鷹市)を営業エリアに持つタクシー各社は港区赤坂の国際新赤坂ビルに集中基地局を設置していたが、都内各地で高層ビルが相次いで建設されたことで不感地帯が増加していた。そのため、東京スカイツリーへの移転が行われることとなった。地上300メートルの位置にアンテナを設置し2011年10月から1か月間、昼間の時間帯に試験電波を発信、2012年3月より業務無線の運用を開始、4月23日から本運用を開始している。

送信周波数・出力

地上デジタルテレビジョン放送

リモコンキーID 放送局名 コールサイン 物理チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 利用チャンネル番号
1 NHK東京総合 JOAK-DTV 27ch 10kW 68kW 関東広域圏
(茨城県、栃木県および群馬県を含まない)
約1400万世帯 011-012
2 NHK東京教育 JOAB-DTV 26ch 全国放送 021-023
4 NTV日本テレビ JOAX-DTV 25ch 69kW 関東広域圏 041-042
5 EXテレビ朝日 JOEX-DTV 24ch 051-053
6 TBSテレビ JORX-DTV 22ch 061-062,268
7 TXテレビ東京 JOTX-DTV 23ch 071-073,077
8 CXフジテレビ JOCX-DTV 21ch 081-083
9 TOKYO MX JOMX-DTV 16ch 3kW 11.5kW 東京都 約1430万世帯 091-092

FMラジオ放送

周波数
(MHz)
放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
81.3 J-WAVE JOAV-FM 7kW 57kW 東京都 -
82.5 NHK東京FM JOAK-FM
VICS JOVS-FCM
90.5 TBSラジオ墨田FM補完 - - 関東広域圏
91.6 文化放送墨田FM補完
93.0 ニッポン放送 HappyFM93
  • コールサインは主放送に対するもののみ。
  • TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送はFM補完中継局として2015年秋から冬以降に本放送開始予定。

マルチメディア放送

周波数
(MHz)
放送局名 コールサイン 空中線電力 ERP 放送区域内世帯数 開局日
214.714286 Jモバ墨田MMH JOMZ 25kW 最大105kW 約1600万世帯 2012年4月1日
Jモバ墨田DTV JOMZ-DTV 2015年4月1日
  • MMH…nottv配信用免許、DTV…開局日から配信した6つのチャンネルに係る免許

その他の用途

落雷の仕組みを解明するため地上497メートル地点のゲイン塔根元部分に落雷の発生を常時監視し電流の大きさや波形の変化などを記録する計測装置のロゴスキーコイルが六角形状に囲んだ形で設置され、東武タワースカイツリー、東京大学生産技術研究所、電力中央研究所の3者共同による研究が2012年3月より行われている。ゲイン塔が延びる高さ500メートル付近では年間20回から30回の落雷が見込まれており、地上よりもデータが多く蓄積できる。500メートルを超える超高層建築物への計測装置の設置例ではカナダのCNタワーだけで今後世界的に珍しい研究成果が期待でき、この成果を基に雷被害防止や雷に強い電子機器の開発に繋げたいとしている。

観光・商業施設としての東京スカイツリー

東京スカイツリータウンの各施設(東京スカイツリーのほか、東京ソラマチ、東京スカイツリーイーストタワー、コニカミノルタプラネタリウム“天空”in東京スカイツリータウン、すみだ水族館)の中核として東東京エリアの観光・産業拠点の形成と地域社会の活性化、国際観光都市東京実現への貢献が期待されている。

下層フロア

1F東京スカイツリー団体フロア

  • THE SKYTREE SHOP
    • 和洋菓子、雑貨、ステーショナリー、ファッションアイテムなどの東京スカイツリー限定グッズを販売する。
  • 団体チケットカウンター

4F東京スカイツリー入口フロア

  • チケットカウンター
  • インフォメーション

5F東京スカイツリー出口フロア

  • THE SKYTREE SHOP
    • 日本のブランドと東京スカイツリーとがコラボレーションした限定商品を販売する。
  • インフォメーション

展望台

展望台については、大規模な地震が発生した場合、あるいは台風や強風などによる天候悪化が懸念される場合は安全を優先するため営業を停止する場合があり、営業停止・終了となる場合はホームページにて告知がなされる(この場合でも下層部は特に営業に支障をきたさない範囲であれば通常通り営業される)。一度退場した後の再入場はできない。

東京スカイツリー天望デッキ(第1展望台)

  • フロア340
    • 「SKYTREE CAFE」
    • 「ガラス床」
  • フロア345
    • 「Sky Restaurant 634(MUSASHI)」
    • 「THE SKYTREE SHOP」
  • フロア350
    • 「SKYTREE CAFE」
    • 「パノラマスクリーン」
    • 「東京時空ナビ」
    • 「江戸一目図屏風」

東京スカイツリー天望回廊(第2展望台)

天望回廊へは、フロア350のチケットカウンターにて別途チケットを購入し、専用エレベーターでの入場となる。

  • フロア445
    • 「天望回廊」
  • フロア450
    • 「天望回廊」
    • 「ソラカラポイント」

天望シャトル(エレベーター)

入口、出口フロアと天望デッキ、天望回廊をつなぐエレベーター。シャトル内には地元墨田区のデザイナー高橋正実による桜や隅田川などをテーマにしたパネルが設置される。1-6号機(業務用2基も含む)は東芝製、7-13号機(タワーの足元4基も含む)は日立製である。2013年4月から東芝・日立のアナウンスで乗降促進自動放送が付加され、「ドアが開きます、指などを挟まれないようにご注意ください」「足元の段差にご注意ください」と3回アナウンスが流れるようになった。

  • 停止フロア ※()内は通過階
  • 3号機(春・桜の空)
(1-3階)・4階・5階・H340・(H345)・H350・(H370)
  • 4号機(夏・隅田川の花火)
(1-3階)・4階・5階・H340・H350
  • 5、6号機(秋・祭の鳳凰、冬・スカイツリーと都鳥の空)
4階・5階・H340・H350
  • 7、8号機
H345・H350・H445・H450

スタッフ・ユニフォーム

スタッフは以下7職種があり、ユニフォームはミナ・ペルホネン(デザイナー:皆川明)によりデザインされている。

  • ディレクター(男女)
  • 誘導(男女)
  • インフォメーション
  • チケットカウンター
  • ショップ
  • 清掃
  • 駐車場誘導

歴史

2003年

  • 12月17日 在京放送事業者各者(NHK・民放キー局5社)が600メートル級の新タワーを求めて「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足。

2004年

  • 10月25日 押上・業平橋駅周辺地区内の地権者が「押上・業平橋駅周辺地区まちづくり協議会」を設立。
  • 12月5日 墨田区・地元関係者が東武鉄道および押上業平橋駅周辺地区まちづくり協議会に対し、新タワー誘致の協力要請。

2005年

  • 1月27日 町会等関係団体や関係企業等、地元組織で構成された「新タワー誘致推進協議会」設立。
  • 2月7日 東武鉄道として新タワー事業に取組む事を放送事業者・墨田区に表明。
  • 2月10日 「新タワー誘致推進協議会」が決起大会を開催。
  • 3月7日 押上・業平橋駅周辺地区に関する都市計画決定(土地区画整理事業区域・都市計画道路)。
  • 3月28日 放送事業者が墨田区押上地区を第1候補地に選定。
  • 7月22日 墨田・台東両区の地元誘致組織が提携し、「墨田・台東新タワー誘致推進連絡会」を結成。
  • 12月15日 土地区画整理組合設立認可(事業認可)。

2006年

  • 3月31日 新タワー建設地として最終決定。
  • 5月1日 事業会社「新東京タワー株式会社」を本社所在地・東京都墨田区押上一丁目1番2号に資本金4億円(東武鉄道全額出資)で設立。
  • 6月19日 地元関係者が「新タワー建設推進協議会」を発会。
  • 7月4日 - 24日 様々な人からの「届け! 私が想う新タワー」と題したアンケートやアイデアや意見を募集。応募数5,079名。
  • 7月4日 新タワーデザインの監修者を安藤忠雄(建築家・東京大学名誉教授)・澄川喜一(彫刻家・元東京藝術大学学長)に決定。
  • 10月10日 次の3点の「新タワーを核とした複合開発事業のコンセプト「Rising East Project〜やさしい未来が、ここからはじまる」」を公表。
    • 日本、下町のものづくりのDNAを継承し、人々の交流が、新たな都市文化を創造する「アトリエコミュニティ」
    • 人に、地球に優しく、災害に強く、安全で安心して暮らせる「優しいコミュニティ」
    • 先端技術、メディアが集積し、新しい日本、新しい東京を、世界へと発信するタワーを核とした「開かれたコミュニティ」
  • 11月24日 デザイン公表。基本設計は日建設計が担う。概算建設費約500億円。
  • 12月4日 環境影響評価調査計画書提出。

2007年

  • 8月30日 新タワーライティングデザイナーを戸恒浩人に決定。
  • 9月28日 「新東京タワー」の本体施工者を数社による競争入札のうえ、大林組に決定して請負契約を締結した。大林組の請負金額は非公表。着工は2008年夏で、工期は3年6か月を見込む。
  • 10月6日 建設予定地でサーチライト9台を使い、新タワーの脚に見立てた光の束を上空に向けて放出された。最初に東京タワー(約333メートル)の高さで光を交差し、その後光を伸ばして610メートルの上空で交差させ「新東京タワー」の高さを表現した。これは前年秋に地元住民らが企画、住民や団体から寄付を募って実現したもの。
  • 10月26日 - 11月25日 「新東京タワー」の名称案を公募。応募数17,429件。2008年4月に名称検討委員会により数案に絞り込まれた上、一般投票を経て6月に決定。
  • 11月29日 建設地周辺町会を中心とした「押上・業平橋地区新タワー関連まちづくり連絡会」を結成。
  • 12月11日 東武鉄道と子会社の新東京タワー株式会社は、日本放送協会(NHK)および在京民放5社の放送事業者6者と同日付で新タワーの"利用予約契約"を結んだと発表した。完成後、改めて各放送事業者と"正式な利用契約"を結ぶという。

2008年

  • 3月12日 押上・業平橋駅周辺地区に関する都市計画決定(用途地域変更、地区計画等)。
  • 3月19日 「新東京タワー」の名称案を、一般公募から「東京EDOタワー」「東京スカイツリー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」「ライジングタワー」の6通りに識者等からなる「新タワー名称検討委員会」によって絞り込んだことを発表。一般投票で正式名称を決定する。投票期間は4月1日から5月31日まで。
  • 5月14日 現在の資本金4億円を放送会社などから出資を募り300億円規模とする方針を明らかにした。
  • 5月30日 環境影響評価書提出。
  • 6月10日 環境影響評価事後調査計画書提出。
  • 6月10日 正式名称を「東京スカイツリー」に決定。それに伴い、新東京タワー株式会社は会社名を「東武タワースカイツリー株式会社」に変更。
  • 7月14日 安全祈願祭と起工式典を行い着工。タワー部分の総事業費は約650億円を見込む。
  • 9月2日 Webカメラで建設中の様子の中継開始。
  • 12月1日 東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)と新タワーの利用予約契約を締結。
  • 12月6日 基礎工事(地中50メートルのコンクリート壁の杭工事)が完了。
  • 12月26日 エレベーターシャフトの工事が開始され、地上に鉄骨が立ち上がり始めた。

2009年

  • 2月5日 タワー塔体地下基礎部の鉄骨建て方を開始し、3箇所の鼎(かなえ)で安全祈願を執り行った。
  • 2月26日 カラーデザインが公表され、「スカイツリーホワイト」と決定された。
  • 4月6日 本体の鉄骨(重さ約29トン、高さ約4メートル、直径2.3メートル、厚さ10センチメートル)を地中の基礎に据え付ける作業と金・銀のボルトで締結する「鋲打(びょううち)の儀」を行い、地上部分の本体の鉄骨を組み上げる工事が開始された。
  • 5月1日 建設中の高さ33.4メートルから公式サイトで順次公表開始。
  • 6月8日 本体鉄骨組み上げ工事の最初の山場である塔本体を支える3本の脚を地上50メートルで組み合わせる工事が行われた。
  • 8月7日 高さ100メートルを超え105メートルに到達。
  • 10月16日 完成時の高さを634メートルに変更することおよびライティングデザインを発表。
  • 11月10日 高さ200メートルに到達(プレス発表)。
  • 11月22日 スカイツリー内部を公開(#外部リンク参照)。
  • 12月15日 併設する商業施設に、水族館とプラネタリウム(コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン)を開設することを発表。
  • 12月20日 タワー地上部を囲む足場が撤去されタワー支柱が全容を見せる。
  • 12月21日 - 26日 クリスマス時期として工事用の全照明を夜9時まで点灯しライトアップ。

2010年

  • 2月16日 高さ300メートルに到達(プレス発表)。
  • 3月1日 ライティング機器のパートナー企業をパナソニック電工に決定。ライティングデザインのオールLED化を目指すことが発表された。
  • 3月29日 10時17分、上部に高さ約10メートルのエレベータシャフトが設置されたことで東京タワーの332.6メートルを超えて338メートルとなり日本一の高さの建設物となった。
  • 4月24日 東武ワールドスクウェア(栃木県日光市)で、Шаблон:Sfracサイズの東京スカイツリーの展示始まる。高さ約26メートル、鋼管柱とFRP製、総工事費約2億円。
  • 5月5日 最下部斜め支柱に始まる第1展望台の鉄骨建方工事開始。
  • 6月5日 タワー中心軸の空洞内でアンテナゲイン塔の組み立て開始。
  • 7月2日 タワークレーンが塔先端(398メートル)脇3基から第1展望台屋上に1基増設、計4基体制となる。
  • 7月4日 空調設備などを置く機械室(150メートル)部分を報道陣に初公開。第1展望台の鉄骨建方工事終了とされた。
  • 7月26日 7月2日のタワークレーン4基体制後、分解・設置位置変更・組上を繰返し第1展望台上ヤード外周位置での4基体制を確立。北をアナログ時計の12時に例えればクレーン4基の設置位置は目算で3時15分、5時30分、8時45分、11時45分。
  • 7月30日 高さ400メートルを超え408メートルに到達。5月29日時点の398mから2か月ぶりに10m延伸。
  • 9月11日 高さ461メートルに到達。過去の建造物を含めても高さ日本一だった対馬オメガ局(455メートルの支線式鉄塔。1998年に解体)を超えた。
  • 9月13日 エレベータ等を収容するシャフト鉄骨の建て方が完了。
  • 9月29日 スカイツリーの商業業務施設運営会社として「東武タウンソラマチ株式会社」を設立。
  • 10月13日 当日限りとしてライティングに使用するLED照明の性能試験のため、18時30分から21時10分までの160分間に点灯・消灯をほぼ20回ほど経たライトアップが行われた。
  • 10月23日 支柱建方による最終高さ497メートルとなる。その後はアンテナゲイン塔を突き上げ最終高さとする。
  • 10月27日 第2展望台の支柱建方開始。
  • 10月28日 公式キャラクター「ソラカラちゃん」決定。
  • 11月17日 東京スカイツリー並びに周辺大規模複合施設の施設警備業務を、綜合警備保障と東武ビルマネジメントが受注。
  • 12月1日 高さ500メートルに到達。塔体最上部に11月20日から仮置きを始めた制振装置と塔体内からリフトアップされたゲイン塔がドッキングし高さ511メートルとなる。
  • 12月16日 NHKおよび在京民放5社に対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる。
  • 12月18日 地上デジタルテレビ放送のアンテナ取付開始。
  • 12月24日 - 25日 クリスマス時期として工事用の照明を夜8時まで点灯。
  • 12月27日 スカイツリーを中心とした開発街区全体の名称を東京スカイツリータウン、低層階およびオフィスビル最上階の商業施設の名称を東京ソラマチ、押上側に建設されるオフィスビルの名称を東京スカイツリーイーストタワーとしたと発表。また開業に合わせて東武伊勢崎線業平橋駅の駅名を「とうきょうスカイツリー駅」に変更し、駅施設のリニューアルも行うと発表。
  • 12月31日23時45分 - 2011年1月1日0時30分 大晦日から新年を迎えた45分間、クリスマス時期と同じ工事用の照明を点灯。

2011年

  • 1月28日 TOKYO MXに対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる。
  • 2月3日 NHK東京FM、J-WAVEおよび道路交通情報通信システムセンターに対しスカイツリーへの放送局の無線設備の設置に向けた変更許可が認められる。
  • 2月17日 北十間川越しに見えたタワー正面の地上から立ち上がる支柱部分が鉄骨で遮られ始める。
  • 2月28日 高さ600mを超える予定であったが降雨と軽風ないし軟風の天気で翌日以降に持ち越した。
  • 3月1日 ゲイン塔のリフトアップが行われ、13時7分に600メートルに到達。さらに13時29分には高さ601メートルに到達し、広州塔を抜いて自立式電波塔として世界一の高さとなる。同日中に、604メートルまで到達した。
  • 3月12日 625メートルに到達。3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって東京タワーのアンテナが曲がる被害が発生したため、急遽スカイツリーも損傷を受けていないか点検。3月14日に作業員全員の無事と塔構造体への被害がなかったことを確認したと発表した。後日内部に亀裂があったことが判明という報道があったものの誤報であることがわかり、これを報じた日刊ゲンダイは4月22日の紙面で「取り消し」と「謝罪」をした。一方で地震発生の影響で資材納入に遅れが生じたため年末の竣工予定が2か月延びる形となった。
  • 3月18日 13時34分、完成時の高さ634メートルに到達。
  • 5月23日 2010年7月2日以来4基体制となっていた建て方専用クレーンの順次撤去開始。
  • 6月7日 東京スカイツリータウンの開業日と展望台入場料金などを発表。
  • 9月15日 ジャパン・モバイルキャスティングに対し、携帯端末向けマルチメディア放送墨田局の予備免許が交付される。
  • 10月上旬 NHKと在京民放5局の実験試験局が本放送の700分の1程度の弱い電波で試験電波を発信開始。関東自動車無線協会の実験試験局もタクシー無線の電波発射試験を実施。
  • 10月31日 建て方専用クレーン4基、その後設けた順次小型とした解体用クレーン3基すべての撤去完了。
  • 11月4日 スタッフ着用のユニフォーム7種類を発表。デザインは皆川明のミナ・ペルホネンによるもの。
  • 11月17日 ギネス世界記録に「世界一の高さのタワー」の認定を受け、『ギネス世界記録2012』に掲載。
  • 12月 この頃までに放送事業者による無線設備の取り付け工事が完了し、1年間の試験電波期間に入る。FM放送も同時に試験電波期間に入るが、テレビ放送よりは短くなる。
  • 12月5日 この日の未明(3時)からNHKおよび在京キー5局が東京タワーからの放送休止時間帯に試験電波を40分程度、地上デジタル本放送と同じレベルのフルパワー(10kW)を初めて発射。
  • 12月23日 634メートルに到達してから初めてライトアップが灯される。

2012年

  • 2月9日 高さ350メートルの第1展望台が「天望デッキ」、450メートルの第2展望台が「天望回廊」と命名される。
  • 2月下旬 夜間ライトアップの部分試験点灯開始。
  • 2月29日 竣工。東日本大震災の影響で建築材料などの資材調達が滞り当初の計画から2か月遅れた。綜合警備保障が国内最大規模の常駐警備を開始。
  • 3月2日 竣工式。東武タワースカイツリー、工事、放送など関係者約70人は神事を伴い執り行った。
  • 3月 ゲイン塔根元部分に設置されたセンサーによる落雷観測を開始。
  • 3月8日 地上240メートル地点と第1展望台の上部分(地上375メートル)に設置したテレビ各局のお天気カメラの運用開始。
  • 3月10日・11日 東京大空襲から67年、東日本大震災から1年になる両日の夜間(18時から22時)に追悼のライトアップを実施。
  • 3月17日 東武伊勢崎線業平橋駅を「とうきょうスカイツリー駅」に改称。同時にダイヤ改正で同駅が特急停車駅となるほか、東武伊勢崎線浅草・押上 - 東武動物公園間の愛称として「東武スカイツリーライン」が付けられる。
  • 3月23日 関東自動車無線協会のタクシー無線の一部運用を開始。
  • 3月下旬 荒天時に実施する展望台付近の雲のライトアップの実験を開始。
  • 4月1日 携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」および同放送を使用したスマートフォン向け放送局「NOTTV」の本放送開始。
  • 4月17日
    • 第2展望台「天望回廊」が報道関係者向けに初めて公開。
    • 栃木県から来た兄弟2人が東京スカイツリーに登ろうと隣接施設に不法侵入し、現行犯逮捕される事件が発生。
  • 4月19日 「雅」と「粋」のライトアップが初めて行われる。
  • 4月23日 NHK東京FM(82.5メガヘルツ)とJ-WAVE(81.3メガヘルツ)の送信所を東京タワーより移転しスカイツリーから本放送を開始。同時にNHK-FM放送を使用したVICSの文字多重放送、および関東自動車無線協会のタクシー無線の本運用も開始。
  • 4月26日 天皇・皇后が天望回廊を視察。
  • 5月3日 - 5日 墨田区民を対象とした内覧会を実施。著名人や報道関係者以外に初めて公開。
  • 5月14日 午前、「天望デッキ」で関係者約100人が出席し開業記念式典を開く。
  • 5月22日 開業。同時に押上駅の副駅名として「スカイツリー前」を導入。10時オープン予定だったが、人が多く集まり混雑したため30分繰り上げて9時30分オープンとなった。また、夕方ごろに強風のためエレベーターが停止し天望回廊への入場が打ち切られた。開業日の特別演出として30分ごとに「粋」と「雅」のライティングが交互に行われた。
  • 7月7日 七夕ライトアップを実施。「粋」「雅」以外のライトアップを実施するのは初。
  • 7月11日 それまで予約のみ受け付けていた天望デッキの当日券販売を開始。
  • 7月28日 開業してから初めて隅田川花火大会の日を迎え、特別営業体制となる。また、映画『東京スカイツリー 世界一のひみつ』を公開。
  • 8月1日 8時54分、来場者(「天望デッキ」への累計入場者)数通算100万人を達成。
  • 8月27日 この日からTOKYO MXが物理16チャンネルで試験電波を毎日、地上デジタル本放送と同じレベルのフルパワー(3kW)で発射。9月27日までは映像・音声信号のない状態で電波を発射していたが、9月28日以降は東京タワーと同じ内容の電波(いわゆるサービス放送)を発射。
  • 9月7日 2020年夏季オリンピックの開催地決定1年前にあたるこの日、特別ライトアップを実施。
  • 10月1日 5時、TOKYO MXの物理チャンネル切り替え措置のため東京タワーとのサイマル放送を開始。また、ピンクリボンの一環としてレインボーブリッジや東京タワー、東京都庁舎と同じくピンク色にライトアップ。
  • 11月1日 NHK会長松本正之が深夜の試験電波送出によるモニター調査で受信障害が判明したと記者会見で発表。
  • 12月22日 一般視聴者向けにスカイツリーからのテレビ放送電波の受信確認を促す『東京スカイツリー受信確認テスト』の放送をNHKとキー局で開始。

2013年

  • 2月28日 開業283日目に展望台への来場者が500万人に到達。
  • 5月12日 正午、TOKYO MXが東京タワーからの送信を停止し、東京スカイツリーからの送信に全面移行。
  • 5月13日 台湾の高層ビル、台北101と友好関係を締結。
  • 5月20日 開業363日目に展望台への来場者が634万人に到達。
  • 5月22日 開業1周年。これを記念し、歴代特別ライトアップを全て行った。
  • 5月31日 9時、NHK・在京民放キー局7局のテレビ放送のスカイツリーからの本放送開始。
  • 12月6日 開業1年半あまりで展望台への来場者が1000万人を突破。

2014年

  • 4月1日 消費税率の8%引き上げに伴い、展望台入場料金を改定。
  • 5月 NOTTVのお天気カメラの運用開始Шаблон:Full
  • 9月3日 TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送に対し、FM補完中継局の予備免許が付与される。

2015年

  • 8月末 FM補完中継局の設備工事完了予定。
  • 9月 FM補完中継局の試験電波発射開始予定。
  • 秋〜冬以降 TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送のFM補完中継局の本放送開始予定。

建設地決定までの誘致活動とその経過

「在京6社新タワー推進プロジェクト」は新タワーの建設地を第1候補地は「墨田・台東エリア」、第2候補地は「さいたま新都心」としていたが2006年3月31日に「墨田・台東エリア」に決定した。決定までには東京の各地でいくつもの誘致活動が行われた。

墨田区

第1候補地になっていた東京都墨田区「業平橋・押上地区」は、東武伊勢崎線の業平橋駅構内の一部と押上駅(東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営浅草線)との間にあった貨物駅跡地を中心とした地域である。跡地所有者は東武鉄道であり、同社は事業主体として建設費約500億円を負担するとしている。

2005年8月25日、同社がNHK・在京6社と墨田区との間で建設決定を協議するための「三者間確認書」を交わし12月末に最終決定することで合意したため墨田区を候補地として決定することが有力となった。しかし現在の東京タワーを改修して使う案も消えていないことと放送事業者側と東武鉄道の間で新東京タワーにおける賃貸料を巡る交渉が難航していたため、12月26日に年内の決定を断念して翌2006年3月末までの決定に変更した。決定時期が延期となった理由について墨田区と東武鉄道は、協議時間が不十分だったためと説明した。2006年3月25日にNHKと在京6社は墨田区に建設することを正式に決定し、同月31日に報道発表がなされた。

さいたま市

埼玉県とさいたま市は第2候補地として、大宮台地上に位置する埼玉県さいたま市中央区のさいたま新都心の8-1A街区に「さいたまタワー」を建設する構想を提唱していた。「さいたまタワー」は在京6社新タワー推進プロジェクトにより東京の震災時のバックアップ機能が優れているとして、「墨田・台東エリア」に次ぐ候補地となっていた。埼玉県ならびにさいたま市の関係者は「さいたま」に対するイメージアップ等を企図して懸命に「さいたまタワー」の誘致活動を実施したものの電波の混信世帯が約14万世帯に及ぶと想定され、これは「墨田・台東エリア」との比較で約7倍の規模に達し、その対策費用もより巨額になるという理由から落選した。

「さいたまタワー」の建設予定地だったさいたま新都心の8-1A街区は暫定的に駐車場として使用されており2008年3月に高さ186メートルのオフィスビルを建設することで正式に決まったが不況の影響で開発担当企業が規模縮小を要望、埼玉県とさいたま市がこれを拒否し2010年に再び白紙となった。2011年にはさいたま赤十字病院や埼玉県立小児医療センターなど老朽化している県内既存医療施設の移転案が浮上している。

港区

東京タワーの運営会社である日本電波塔は2004年夏に放送事業者に対し東京タワーの高さを現在より30メートル程高くしてアナログテレビ放送終了後にアナログテレビ用アンテナを撤去しデジタルテレビ用アンテナに取り替え、送信アンテナ位置を現在より約90メートル高い地上350メートルに設置するとの案を示した。この案の場合、新東京タワーの建設費約500億円に比べて改修費用約40億円と割安であり各局?

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ヒントとヒント
Jeff Forbes
2015年10月11日
Obligatory stop on the Tokyo tourist train. Great views from the 350m Tembo deck -- don't see the need to pay for the extra 50m. Don't miss the see through floor windows downstairs!
𝙈𝙖.
2014年11月6日
The base of the tower has a structure similar to a tripod; from a height of about 350 m (1,150 ft) and above, the tower's structure is cylindrical to offer panoramic views of the river and the city.
Hide Kawano
2016年1月13日
Attention All Foreign Nationals: bring your Passport and line/queue up at this Fast Skytree Ticket Counter for literally only 5 minutes wait time to go up the tower http://bit.ly/FastSkyTree cheers!
Diegoberto Bellamy
2023年5月14日
Amazing views. Be sure to be there at sundown. Save a good spot in front of Mount Fuji. I went to the top, but I think it’s enough if you only book the normal price. And check out the official store.
nocturnics
2016年8月14日
one of the largest buildings in the world when you arrive via subway pay attention theee are signs welcoming you to skytree town i found that awesome! so enjoy taking in this beautiful
The Taste Sheriff
2018年4月1日
Best views over Tokyo. Make sure you get the international pass for $10 more and speedy access to the elevators. Get ready for crowds, but lines move fast.

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