ダウニング街10番地(ダウニングがいじゅうばんち、英語: 10 Downing Street)はイギリスの首相官邸の所在地である。
ナンバー10(Number 10)と呼ばれることが多く、官邸またはイギリス政府を指す意味でも使われる。
厳密には首相官邸ではなく、首相が兼務している第一大蔵卿官邸。
国会議事堂や官庁の立ち並ぶウェストミンスター地区にある。現在の建物は3階建てで、「10」とだけ書かれた玄関の扉が有名である。建物の上層階には首相家族の居住スペースがあり、日本で言う首相公邸としての役割も持っている。
隣接する11番地は財務相の公邸、さらに、隣の12番地は院内幹事長の公邸として使われている。邸宅前の通りは、以前は普通の道路として一般車両も通行できたが、現在は警備上の問題から封鎖されていて、関係者以外は近寄れなくなっている。
1682年、ジョージ・ダウニングが周辺の土地を購入し、ダウニング街を開発した。
1732年、初代首相ロバート・ウォルポール卿が時の国王・ジョージ2世に与えられたダウニング街の邸宅に住み始めて以来、一時期を除いて歴代首相の官邸として使用されている。