チットラダーラホーターン宮殿 (พระตำหนักจิตรลดารโหฐาน) 、通称チットラダー宮殿はタイ王国・バンコク・ドゥシット区にある宮殿。王宮はタイ国王の形式的で正式な住居であるのに対し、チットラダー宮殿は実質上の住居とオフィスがあり、実質タイ王室の中枢となっている。
パヤータイ宮殿とドゥシット宮殿の間にある平地に1913年、ラーマ6世(ワチラーウット)がプラヤー・ヨマラート (パン・スクム)に命じて宮殿を建設させたのに始まる。プラヤー・ヨマラートはプラヤー・ウィスカムシラパプラスート(ノーイ・シラピー)を現場監督にして建設させた。また、ラーマ6世はこの平地にチットラダーという名を与え、宮殿をチットラダーラホーターン宮殿と名付けた。完成した宮殿は2階建ての西洋風建築である。これは後にラーマ7世(プラーチャティポック)の命でドゥシット宮殿に加えられた。
ラーマ9世(プーミポン)は王宮のボーロマピマーン宮殿からチットラダーに宮殿を住居を移した。1958年には内部にチットラダー学校を設置した。最初は国王の子息や王族の子息の為の学校であったが、後に、宮内省関係者の家族のための学校になった。
敷地内にはラーマ9世の命で設置された畑があり、ここでとれる作物は高級品として市場に出回っている(王室米など)。また、いわゆるロイヤル・プロジェクトの中心地でもある。