ペトロナス・ツインタワー(PETRONAS Twin Towers)は、1998年に完成したマレーシアのクアラルンプール( 北緯3度9分28.26秒東経101度42分41.94秒 )にある超高層ビル。ペトロナスタワー、ペトロナスタワーズとも呼ばれる。
20世紀の高層建築としては最も高い、高さ452mの88階建てで、マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって建築された。設計はシーザー・ペリ&アソシエーツ。
この塔はイスラム様式でマレーシアのモスクに似せて作られており、特徴的な尖塔を持つ。建設当時はこの尖塔を含めた高さで建築物世界一を誇っていたが、2003年10月17日に中華民国(台湾)の台北国際金融センターに世界一の座を譲り渡した。ただし、二本のビルが対になっているツインタワーとしては依然として世界一の高さを誇っている。
建築に関しては日本の建設会社ハザマがタワー1を、韓国のサムスン物産建設部門がタワー2を、それぞれ建設した。なお、41階と42階の二箇所に設けられた2本のタワーを結ぶ連絡橋(スカイブリッジ)は、フランスの建築会社による施工である。
構造的特徴としては、海側から吹いてくる強風による振動を防ぐために、既存の柔構造を採用しなかった点にある。軽量のコンクリートを積み上げる方式をとっており、この種の構造物としては重厚な造りになっている。
主にオフィスビルとして使用されている。
このタワーの下はショッピング等の複合施設、スリア・クアラ・ルンプール・シティ・センター (Suria KLCC) となっている。ここには、日本の伊勢丹、紀伊國屋書店などが入居している。
42階には両方のタワーをつなぐスカイブリッジがあるが、部外者は利用する際にパスを得る必要がある。2001年9月11日以降はセキュリティ強化の為に一時閉鎖されていた。
建物の周囲にはKLCCパークがあり、ジョギング、ウォーキングロードや、ライトアップされた噴水、子供用プール、スラウ(イスラームの礼拝所)などもある。
ラピドKLクラナ・ジャヤ線(Kelana Jaya Line)のKLCC駅と地下通路で直結している。