テルモピュレ(Thermopyles、Thermopylae、発音:/θɚˈmɒpəli/、古代・カサレヴサギリシア語:Θερμοπύλαι, 現代ギリシア語:Θερμοπύλες;"熱い通路・門" )は、ギリシア共和国中東部に位置する地名。
テルモピュレ(Thermopyles、Thermopylae、発音:/θɚˈmɒpəli/、古代・カサレヴサギリシア語:Θερμοπύλαι, 現代ギリシア語:Θερμοπύλες;"熱い通路・門" )は、ギリシア共和国中東部に位置する地名。 国道1号線の途中、ボイオティアからラミア平原に抜ける手前にある。
現在は海岸線が後退しているが、古代にはカリドロモス山とマリアコス湾に挟まれた狭隘な路で、しばしば戦略上重要なポイントとなった。
テルモピュレは、古代にはテルモピュライと呼ばれ、熱泉が湧き出ることからこの名がある。古来より、テッサリアからアッティカに抜ける幹線道路であり、現在もアテネから高速道路を使って北上する場合はラミアの手前で必ずここを通過する。現在はマリアコス湾を遠目に見るが、かつてはカリモドロス山の峻険な崖とマリアコス湾に挟まれた道は、最も狭いところで15m程度の幅しかなく、防衛上有利な地形となっていた。
この地での最も有名な戦闘は、紀元前480年に行われたテルモピュライの戦いである。ヘロドトスの伝える210万もの兵力を相手に3日間持ちこたえることができたのは、この地形と途中に築かれた門のよるところが大きい。また、紀元前191年にも、セレウコス朝とローマの戦いが行われている。どちらもカリドロモス山中を迂回するアノパイア間道を利用することで、防衛側が挟撃され、壊滅させられている。
現在は、国道脇にテルモピュライの戦いで戦死したスパルタのレオニダス王のブロンズ像が立っている。