マスジド・ハラーム(アラビア語: المسجد الحرام Al-Masjid al-Ḥarām, Haram/Haram Sharif とも)は、サウジアラビアのメッカにあるイスラム教の礼拝堂・モスク。日本語では「聖モスク」などとも呼ばれる。
マスジド・ハラームは、ムスリムにとって最高の聖地であるカアバの周りを保護し、カアバに礼拝するためのモスクである。ゆえに地球上でこのモスクだけキブラ(カアバの方向)をあらわす壁のくぼみ(ミフラーブ)がない。(詳しい歴史・信仰はカアバを参照)
平面形は、中に広場がある六角形に角が生えたような形である。中の広場には、カアバ、ザムザムの泉がある。建物本体は、白亜の2階建ての巨大な神殿で、大理石の外壁があり、1階・2階・屋上には礼拝のときの整列用に線が引かれており、その通りに整列して礼拝している様子は壮観である。高いミナレットもある。100万人が収容できる。内部はエスカレータ、エアコンなど近代的設備が装備されている。
2015年9月11日夕方、強風と豪雨によって建設工事中のクレーンが倒壊してモスクを直撃。金曜礼拝のあとモスクに残っていた少なくとも107名が死亡、230名以上が負傷した