サンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂 (La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia)は、スペイン、バルセロナにあるカトリック教会の教会建築。バルセロナ市民からは単にラ・セウ(La Seu)と呼ばれる。バルセロナ大司教座が置かれている。
かつてこの場所には、原始キリスト教の教会があった。この建物は西ゴート王国時代にも使われた。教会最古の遺跡部分は、現在バルセロナ市歴史博物館に保存されている。986年、アル=マンスールによるバルセロナ占領で教会は破壊された。1058年、ロマネスク様式に立て替えられた。現在の建物は、バルセロナ伯ジャウマ2世(アラゴン王としてはハイメ2世)時代の1298年に建設が始まり、およそ150年後に完成したゴシック様式建築である。聖十字架及び、バルセロナの守護聖人である聖エウラリア(伝承によると、ディオクレティアヌス帝時代のキリスト教徒大迫害で殉教)に献堂された。聖エウラリアの遺骸は、当時のバルセロナ司教フロドイによって地下納骨堂に埋葬された。ファサードは、1888年のバルセロナ万博にそなえ改装された、ネオゴシック様式である。本堂と回廊は完全に同じ様式で統一されている。最長部で90フィート、横が40フィートある。本堂と5つの側廊の高さが等しく、交差廊は先端が短い。大聖堂内の回廊では、13歳で殉教した聖エウラリアにちなみ、13羽の白いガンが飼われている。