アルマ橋(仏:Le Pont de l'Alma)はフランスの首都パリのセーヌ川に架かる橋である。クリミア戦争のアルマの戦いにちなんで命名された。
1997年、ダイアナ元英国皇太子妃が事故死したのはこの橋の近くである。
橋中央の橋脚の上流側にはズワヴ(アルジェリア歩兵)の全身像が立っている。この像はセーヌ川の増水を見るためのちょっとした測りになっている。水位がズワヴの足まで来ているとセーヌの堤の道路は水没してしまっていて通行できない。水位がズワヴの腿まで来ているとセーヌ川は航行できない。1910年の大増水の時には水位はズワヴのあご髭まで達していた。
アルマ橋は1854年から1856年にかけてガリエルの指揮の下で建設された3径間石造アーチ橋で、1856年4月2日、ナポレオン3世により除幕された。このときには橋は4体の像で飾られていた。ディーボルトによるアルジェリア歩兵と擲弾兵、アルノーによる猟兵と砲兵である。現在残っているのはアルジェリア歩兵だけである。猟兵はパリの警察学校の向かいに、擲弾兵はディジョンに、砲兵はラ・フェレに移された。
1970年から1974年にかけてアルマ橋は鋼製の新しい橋に架け替えられた。橋が狭かったのと、沈下して船の航行の邪魔になっていたからである。
1997年のダイアナ元妃の死後、彼女を追悼するためのモニュメントとして橋の北側に「自由の炎」が立てられた。
(上流)アレクサンドル3世橋―アンヴァリッド橋―アルマ橋―ドゥビリ橋―イエナ橋(下流)