地理
サロンガ国立公園は、コンゴ民主共和国中央部のコンゴ盆地にあり、域内にコンゴ川、ロメラ川(東部の境界)、サロンガ川(マイ・マトンベ湖と並び西部の境界を形成)などの河川が流れている。
動物相
最も特徴的なのは、2万頭生息するとされるボノボである。このほか、ボンゴ、コンゴクジャク、オカピ、ミズジャコウネコ、センザンコウなどの珍しい動物たちが生息している。
世界遺産
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
- (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
危機遺産登録
国立公園付近の人口増加やそれに伴う、耕地拡張・森林伐採などの動きが環境の悪化に結びついている。また、コンゴ民主共和国の政情の不安定さなども考慮に入れられ、1999年に「危機にさらされている世界遺産」リストに加えられた。
関連項目
- 世界遺産の一覧 (アフリカ)
参考文献
- ユネスコ世界遺産センター(監修)『ユネスコ世界遺産 (12) 中央・南アフリカ』講談社、1997年
- 中川武 三宅理一 山田幸正(監修)『世界遺産を旅する・第12巻(エジプト・アフリカ)』近畿日本ツーリスト、1999年