セレンゲティ国立公園は、タンザニア連合共和国北部の、マラ州、アルーシャ州、シニャンガ州にまたがる自然保護を目的とした、国立公園。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録される。セレンゲティとはスワヒリ語で「果てしなく広がる平原」の意。
キリマンジャロの裾野に広がる大サバンナ地帯にある。広さは14,763km2。四国全体の面積よりも広く、また東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を合わせた広さ(13,404km2)よりも大きい。さまざまな動物が、約300万頭生息していると推定されている。
セレンゲティを代表する動物は、ヌーである。生息している動物の約3割がヌーであるといわれている。ヌーは、雨季と乾季で草原を求めて、隣接しているケニア側のマサイマラ国立保護区へと1,500kmの移動を繰り返す。雨季となる12月から6月の間は、地平線をヌーが埋め尽くし、壮観である。