グレイシャー国立公園(グレイシャーこくりつこうえん、Glacier National Park)は、アメリカ合衆国モンタナ州北部にある国立公園である。1910年5月11日にアメリカ合衆国議会の承認が得られ、設立された。面積:1,584 mi² (4101 km²) であり、そのほとんどを森林、山と湖でしめる。カナダ・ブリティッシュコロンビア州およびアルバータ州とも国境を接し、カナダ側のウォータートン・レイク国立公園とも接している。グレイシャー国立公園とウォータートン・レイク国立公園の2つをあわせて、国際平和公園となっており、これは両者を合わせてウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園として1932年に指定された。これらは1976年にBiosphere Reservesと1995年に世界遺産(自然遺産)の両方に指定された。
ロッキー山脈の真中にあり、氷河が削った険しい山肌を晒す山々とその間に広がる湖が美しい。氷河の作った美術館とも呼ばれる。氷河は1550年から1850年までの最後の小氷河期に多少残っていたが、温暖化でいまやほとんど見られない。1910年から1914年にグレートノーザン鉄道は観光客誘致のため公園内に多数のシャレーやホテルを建てた。これはアメリカのスイスをイメージしたもので、その頑丈な造りは記念建造物としていまでも訪れる人を楽しませる。自動車の発達により、ゴーイングツーザサン・ロード(Going-to-the-Sun Road)が1932年に完成。東のセントメリー湖と西のマクドナルド湖を結ぶ85kmの道路は素晴らしい眺望を楽しめる唯一のルートで、分水嶺であるローガン峠(海抜2025m)を越える。
セントメリー湖
チーフマウンテン(屹立する壁の高さ457m)