トラチウアルテペトル(ナワトル語: Tlachihualtepetl)は、メキシコのプエブラ州サン・ペドゥロ・チョルラにある世界最大規模とされる階段ピラミッドである。チョルーラの大ピラミッドとも称される。
ピラミッドの高さは55メートルで底辺は450メートルにも及ぶ。ピラミッド内にある神殿にはアステカ文明の神であるケツァルコアトルの壁画が遺されている。トラチウアルテペトルはテオティワカンに似た外観を持ち、同時代は双璧をなしていた。中心部の神殿は紀元前3世紀頃から建造が始まったとされる。
16世紀にスペインのコンキスタドールであるエルナン・コルテスに侵略から防ぐために一部を除いて、盛り土によって隠されたため、視認できるのはごく一部に留まっている。