グランド・セントラル駅(Grand Central Station)はアメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にあるターミナル駅である。正式名称はグランド・セントラル・ターミナル(Grand Central Terminal)。たんに「Grand Central」とも呼ばれる。
“マンハッタン3大ターミナル”(ほか2つはペンシルベニア駅、ポート・オーソリティ・ターミナル)のうち最大のものである。駅近辺の鉄道はすべて地下を通っているため、プラットホームもすべて地下にある。
グランド・セントラル駅は通勤列車が多く発着する。マンハッタンを代表する歴史的建造物で、1860年代に完成した。現在の駅舎は1913年に改装・修復したものである。建物は古典主義風のボザール様式(アメリカン・ボザール)の建築物である。床は大理石。
1966年に高層ビルを建てるため取り壊す再開発計画が公表された。しかし、ニューヨーク市やジャクリーン・ケネディ・オナシスの反対などにより計画は撤回された。1998年に再び内装をリニューアルオープンした。
駅には高さ125フィートのプラネタリウムを想像させる星座が描かれている。この星座を描くとき、鏡に映しながら描いたため裏返しの星座が描かれている。これは天球を外側から俯瞰した、神の視点による星座を表現している。
アメリカ合衆国ではあまりない、日本の駅ビルのような数々のショップやレストランなど大型ショッピングモールもそろっている。
近隣にある高級ホテルである「ウォルドルフ=アストリア・ホテル」への引き込み線がつながっており、過去にはフランクリン・D・ルーズベルト大統領やアドレー・スティーブンソン国連大使などが使用していたが、現在は使用されていない。