ミラマール城(ドイツ語: Schloss Miramare、イタリア語: Castello di Miramare)は、現在のイタリア共和国トリエステ近郊にある城館。1856年から1860年にかけて、当時はオーストリア領であったこの地に、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟であるマクシミリアン大公(のちにメキシコ皇帝)によって築かれた。
ロンバルド=ヴェネト王国の副王を解任されたマクシミリアン大公は、無役のままトリエステに隠棲することを決意し、アドリア海に面した断崖の上に自らの居館を築いた。あらゆる建築様式が雑然と取り入れられ、内部には中国や日本の部屋まである。
マクシミリアン大公はこの城館で、フランス皇帝ナポレオン3世からの申し出を受け、メキシコ皇帝となることを決意した。