15世紀以来の歴代のスペイン王家のコレクションを展示する美術館である。1819年に「王立美術館」として開館。1868年の革命後「プラド美術館」と改称された。現在文化省所管の国立美術館。ベラスケス、ゴヤなどのスペイン絵画が質量ともに充実していることは言うまでもないが、フランドル、イタリアなどの外国絵画も充実している。
スペイン王室のコレクションにフランドル絵画が多数加えられた16世紀から17世紀にかけて、フランドルはスペイン王室の領土であった(ネーデルラント17州、南ネーデルラントを参照)。ルーベンスが仕えたのもハプスブルク家のネーデルラント総督であったスペイン王女イサベルである。