| 英称=University of Oxford
Шаблон:大学 英語圏では最古の大学であり、世界を代表する大学の1つでもある。2007年度のThe Times Higher Education Supplement[1]で世界2位にランクされた。
大学運営の最高責任者は学長(英称; Vice-Chancellor、副総長は誤訳)であり、現在の学長はニュージーランド出身の工学者ジョン・フッド博士が務める。総長 (Chancellor) と呼ばれる職位は終身の名誉職であり、現在の総長は香港総督を務めたクリストファー・パッテン。
ケンブリッジ大学は、ここに所属していた学者が1209年に移動して形作られたとされる。両大学を合わせて、オックスブリッジと呼ぶことが多い。
オックスフォード大学の創立時期はよく解明されていない。いちどきに設立されたのではなく、徐々に形成されたのかもしれない。少なくとも1096年には講義が行われていたという証拠がある。
Шаблон:節stub オックスフォード大学では、大学 (University) の運営は、学科 (department) とカレッジ (college) が並列に行っており、教育体制としては、カレッジと学科が複雑に相互依存している。大学への入学は、カレッジにも認められなければならず、授与される学位も、学科での審査とカレッジの認証によって、大学から与えられる。カレッジは、学生を学科に送って講義 (lecture) を受けさせる一方で、少人数性(通常は、3人以下)の個別指導 (tutorial) や、中規模(4 - 15人程度)のクラス (class) を、独自に(専門性が強くなると学科に委託して)主催し、学科で行われる試験に備えさせる。学部生 (undergraduates) は、教育・生活の両面でカレッジへの依存性が強いが、大学院生 (graduates) になると、カレッジ外に住む割合も増え、学科にある研究室や、図書館などで行う研究活動が中心になる。
オックスフォード大学で学部に相当する組織としては、division(日本語なら、学部や学系、学群などに相当)があり、その中に、複数のdepartment(日本語で言うと、専門性から言って学科に近い)がある。(学科は、運営上の独立性が強いという意味で、学部と見なした方が分かりやすいが、学部という表現は、大学院と対比されて使われることも多いので、学科と訳しておくのが無難であろう。)
日本語では、カレッジが単科大学をさす場合も多いが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のカレッジ制度は、性質が大きく異なるので、後者をあえて学寮やコレッジとよぶこともある。米国のカレッジ制度とも異なるので、便利な表現であるが、学生の多くと一部の教職員とが寝食を共にし、またそこで共に学ぶという、英国内でもまれなシステムである。それぞれのカレッジには、得意とする専攻分野があるが、基本的にはさまざまな学問分野の研究者と学生が揃っており、学際的な環境にある。
大学院生を含めた全ての学生と、ポスドク研究員を除く大学教職員は、カレッジと学科の両方に所属するが、カレッジや学科独自の役職もある。
各カレッジは経営的・学問的自由を許されている。
Шаблон:節stub 連合王国のうち、イングランド王国オックスフォード市に本部並びにカレッジをおく。各カレッジをキャンパスとみなすこともできるが、学科 (department) や中央図書館などを含めたものと考えるのが一般的であろう。また、ケンブリッジ大学の項にも記載があるように、学校用地という意味であれば、サイト (Site) が用いられる。
中央機関として学部、図書館、科学施設 と39のカレッジ、7つのホール (Permanent Private Halls ; PPHs) があり、大学の教職員、学生は、39あるカレッジ(又はPPHs)の1つに所属する。大学院生のみを受け入れるカレッジ、女性専用のカレッジ (St Hilda's) もある。(St Hilda's は2006年6月6日に男性の将来的受入に同意したが、日時は決まっていない)St Hilda's College to admit men
2つのカトリックPPHsの他、St Benet's Hall と Campion Hallは男子学生のみを受け入れている。
教育は、講義だけではなく、個別指導に力を注いだ形態をとっており、とくに学部生はカレッジごとに1対1-5人ぐらいの少数のグループでの教育を受ける。講義は学科 (department) レベルで行われ、基本的には大学に所属する人は誰でも聴きに行くことが出来る。分野によって多少の差はあるが、基本的に講義の出欠を取ることはない。しかし、試験は、講義に沿った内容で、学科 (department) が行うので、カレッジ中心の教育体制ともいいがたい。
学士の学位は第1級 (First Class) 、第2級上 (Upper Second class) 、第2級下 (Lower Second Class) 、第3級 (Third Class) 、合格 (Pass) の5種類があり、一般的な科目では「ファイナルズ」 (Finals) と呼ばれる卒業試験の成績で学位が決まる。ただし、実験レポートなど各科目のコースワークの成績も試験の1科目と扱われるため、全てが試験のみで決まることはない。
2006年に、オックスフォード大学が三井物産と共同で日本分校の設立を検討中であると、一部マスコミで報道されたことがある。
同年5月10日の報道によれば、三井物産側が出資者を集めてジョイント・ベンチャーを設立し、オックスフォード大側は教員の派遣や大学運営支援などを行うという形で、日本分校の開設を計画していることが5月9日に明らかになったとされていた。
しかし、この報道を受けて、5月10日、副総長ジョン・デランドレアが「オックスフォード大学の分校またはキャンパスを日本に開設するといった計画は現在全くありません」とのコメントを発表し、また三井物産も5月11日に「弊社とイギリスのオックスフォード大学が共同で同大学の日本分校の設立を検討しているという報道がありますが、現在、そのような計画は全くない」と発表した。これにより、本報道内容は両当事者から1日のうちに否定される格好となった。
もっとも、副総長もそのコメント中で認めているように、両者の技術分野での提携は継続中である。
名前 | 設立年 | ウェブサイト | ケンブリッジ大学の姉妹関係のカレッジ |
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オール・ソウルズ・カレッジ All Souls College |
1438年 | Website | トリニティ・ホール Trinity Hall |
べリオール・カレッジ Balliol College |
1263年 | Website | セント・ジョンズ・カレッジ St John's College |
ブレーズノーズ・カレッジ Brasenose College |
1509年 | Website | ゴンヴィル アンド キース・カレッジ Gonville and Caius College |
クライスト・チャーチ Christ Church |
1546年 | Website | トリニティ・カレッジ Trinity College |
コープス・クリスティ・カレッジ Corpus Christi College |
1517年 | Website | コーパス・クリスティ・カレッジ Corpus Christi College |
エクセター・カレッジ Exeter College |
1314年 | Website | エマニュエル・カレッジ Emmanuel College |
グリーン・カレッジ Green College |
1979年 | Website | セント・エドムンズ・カレッジ St Edmund's College |
ハリス・マンチェスター・カレッジ Harris Manchester College |
1786年, College status 1996年 |
Website | |
ハートフォード・カレッジ Hertford College |
1282年 | Website | |
ジーザス・カレッジ Jesus College |
1571年 | Website | ジーザス・カレッジ Jesus College |
キーブル・カレッジ Keble College |
1870年 | Website | セルウィン・カレッジ Selwyn College |
ケロッグ・カレッジ Kellogg College |
1990年, College status 1994年 |
Website | |
レイディ・マーガレット・ホール Lady Margaret Hall |
1878年 | Website | ニューナム・カレッジ Newnham College |
リネカー・カレッジ Linacre College |
1962年 | Website | ウルフソン・カレッジ Wolfson College |
リンカーン・カレッジ Lincoln College |
1427年 | Website | ダウニング・カレッジ Downing College |
モードリン・カレッジ Magdalen College |
1458年 | Website | モードリン・カレッジ Magdalene College |
マンスフィールド・カレッジ Mansfield College |
1886年, College status 1995年 |
Website | |
マートン・カレッジ Merton College |
1264年 | Website | ピーターハウス Peterhouse |
ニュー・カレッジ New College |
1379年 | Website | キングス・カレッジ King's College |
ナフィールド・カレッジ Nuffield College |
1958年 | Website | |
オリオル・カレッジ Oriel College |
1326年 | Website | クレア・カレッジ Clare College |
ペンブルック・カレッジ Pembroke College |
1624年 | Website | クイーンズ・カレッジ Queens' College |
ザ・クイーンズ・カレッジ The Queen's College |
1341年 | Website | ペンブルック・カレッジ Pembroke College |
セント・アンズ・カレッジ St Anne's College |
1878年 | Website | ニュー・ホール New Hall |
セント・アントニーズ・カレッジ St Antony's College |
1950年, College status 1963年 |
Website | |
セント・キャサリンズ・カレッジ St Catherine's College |
1963年 | Website | ロビンソン・カレッジ Robinson College |
セント・クロス・カレッジ St Cross College |
1965年 | Website | クレア・ホール Clare Hall |
セント・エドムンド・カレッジ St Edmund Hall |
1957年 | Website | フィッツウィリアム・カレッジ Fitzwilliam College |
セント・ヒルダズ・カレッジ St Hilda's College |
1893年 | Website | |
セント・ヒューズ・カレッジ St Hugh's College |
1886年 | Website | クレア・カレッジ Clare College |
セント・ジョンズ・カレッジ St John's College |
1555年 | Website | シドニー・サセックス・カレッジ Sidney Sussex College |
セント・ピーターズ・カレッジ St Peter's College |
1929年 | Website | |
サマービル・カレッジ Somerville College |
1879年 | Website | ガートン・カレッジ Girton College |
テンプルトン・カレッジ Templeton College |
1965年, College status 1995年 |
Website | |
トリニティ・カレッジ Trinity College |
1554年 | Website | チャーチル・カレッジ Churchill College |
ユニバーシティ・カレッジ University College |
1249年 | Website | トリニティ・ホール Trinity Hall |
ウォドム・カレッジ Wadham College |
1610年 | Website | クライスト・カレッジ Christ's College |
ウォルフソン・カレッジ Wolfson College |
1966年, College status 1981年 |
Website | ダーウィン・カレッジ Darwin College |
ウスター・カレッジ Worcester College |
1714年 | Website | セント・キャサリンズ・カレッジ St Catharine's College |
受験に際しては、ケンブリッジ大学と同じで、通常の試験による。特徴を挙げると、ケンブリッジ大学は客観入試点を重視、オックスフォードの場合には、人物評価点を重視する所に違いがある。
その他は、入試期間が約2週間程度になる(アドミッションオフィス入試制のため、AO入試)。その他は、ケンブリッジ大学に準拠。
カレッジによっては通常の夕食の後で「フォーマル・ホール」(Formal Hall)と呼ばれる正装を必要とする晩餐を開催するなど、他の国々の大学制度とは異なったしきたりやルールが多数ある。
学部生、大学院生などそれぞれの立場によって着るべき黒のガウンが決められており、各種式典やフォーマル・ホールなどの公式な場では身に着けることを要請されている。また、ライバル校、ケンブリッジにはないしきたりとして、試験を受ける際、白いシャツ、黒のズボンあるいはスカートに男性はジャケット、その上からガウンを着る、いわゆる「サブファスク」を着るよう義務付けられていることが挙げられるだろう。
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