フォンニャ=ケバン国立公園(ベトナム語:Vườn Quốc gia Phong Nha-Kẻ Bàng, 漢字:風牙者榜)は、ベトナムのクアンビン省にある国立公園である。2003年、ユネスコによって世界遺産に登録された。
億年以上前にできたとされるアジア最古、世界最大の岩山が集まる地域で、2003年7月3日にユネスコによりベトナムで5番目となる世界遺産に登録された。 面積は約400haに及び、ラオスのカムムオン省まで続いている。 フォンニャ―ケーバンには、約8万6,000haの面積をもつフォンニャ―ケーバン国立公園がある。公園の94%は原生林で、専門家によると568種の植物、876種の動物(大きな獣類113種、爬虫類と両生類81種、魚類72種、鳥類259種、鳥類302種)が生息しているという。植物の中には世界とベトナムのレッドブック入りしているものも多い。 大小計数十、長さ約1万3,000m、高さ10~30mの洞堀が多数ある。これらはまだ詳しく調査されていないが、フォンナー、ティエンソン、ヴォム洞など一部は開発がされている。洞はそれぞれ多様で、鍾乳洞は非常に美しく幻想的だ。 英国のロイヤル地理会の報告によると、フォンナー洞の長さは7,729m、その美しさ、大きさ、広さなどから最高の評価を与えられている。 ドンホイからは国道1A号線を逆に5km程進み、ソンチャック村に続くチューンソン通りを左方向へ、その後船でソン川を30分程進むと到着する。
フォンニャ洞窟はベトナム最大の洞窟で、2億5千年前に形成された。フォンニャとは「歯の洞窟」という意味である。美しい鍾乳洞により多くの観光客が訪れる。9 - 10世紀にチャム族が仏教の聖域として利用し、1990年に英国の探検隊が地下及び水中の地図を作成し、総延長を計測した。ベトナム戦争中は、武器庫または病院として利用され、アメリカ軍の爆撃の標的となった。