モンツァ・サーキット (Autodromo Nazionale di Monza, アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ) はイタリア北部の都市モンツァにある、イタリアGPが行われるサーキット。フェラーリの聖地とも言われ、お膝元である。
1980年にイモラで開催された以外はF1が始まった1950年から現在まで毎年イタリアGPが開催されているサーキットである。現在F1が開催されているサーキットの中で平均速度が最も速い超高速サーキット。1971年までは2輪のロードレース世界選手権の舞台でもあった。
4本のロングストレートを3つのシケインと2箇所の複合コーナーで結んだレイアウトとなっている。かつてはバンクのついたオーバルも使用していたが、1961年の第7戦イタリアGPでの、ウォルフガング・フォン・トリップスの事故により、危険だと判断され現在は使用していない。また最終コーナーのパラボリカの背景や各シケインの周辺には以前、スポンサーの巨大な看板が数多く掲げられていてモンツァの名物として有名であった。ピットレーンも特徴が強く、通常ピットレーン入り口は速度を落とすためにシケイン状のコーナーや、大きく回り込んで減速を促す形になっている事が多いが、モンツァはそのまままっすぐの直線であり、F-1におけるピットレーン速度制限が行われる前まではパラボリカから全速力でピットレーンに突っ込み、凄まじいスピードでピットレーンを走る光景が多く見られた。
1999年までの1コーナー、バリエンテ・レティフイーロは右・左・右・左・右のダブルシケインになっていた。2000年より再舗装を施した上で右・左・右の1個のシケインに簡略化される。シケイン部分にはまっすぐ伸びる路面があるが待避路として利用される。
2005年のF1では、キミ・ライコネン操るマクラーレン・MP4-20が、最高速度370kmを記録した。これはF1のレースでの歴代最速である。また、タイムアタックでは当時彼と同僚だったファン・パブロ・モントーヤが372km/hを記録している。