サンチ(Шаблон:Lang)は、インドの中部にあるマディヤ・プラデーシュ州の丘陵の村である。
大乗仏教遺跡があり、仏塔・寺院などが多く存在する。1989年にそれらは世界遺産に登録された。
3世紀にアショーカ王は8万4千もの卒塔婆を建立した。そのうちの8つがサンチに建てられた。現在、3つが残っている。それぞれ「第1塔」・「第2塔」・「第3塔」と名前がつけられている。第1塔がサンチの塔(サンチのとう)である。サンチの塔は、ドームのような形をしている。直径は約36.6mで、高さは約16.5mである。もともと釈迦の骨を収めるために盛られた塚だった。その後、盛られた土の上に煉瓦を積み重ねた。銀白色と金色のしっくいを塗り、てっぺんには長方形の台と3段の傘を加えた。また下の部分には壇と手すりを設けた。東西南北にそれぞれ「トラナ」と呼ばれる門を配置した。トラナの高さは約10mあり、2本の柱と3本の梁で構成されている。梁と柱にはレリーフがはめ込まれた板と立体彫刻が散りばめられている。