ミネアポリス高速道路崩落事故(ミネアポリスこうそくどうろほうらくじこ)は、2007年8月1日(日本時間2007年8月2日)にミネソタ州州都セントポールと同州最大の都市ミネアポリス間のミシシッピ川に架っていた州間高速道路35W号線(I-35W)ミシシッピ川橋(地図)が崩落した事故である。この事故で2007年8月13日現在、少なくとも60台の車が転落し、9人が死亡、100人以上が負傷した。また、4人が行方不明になっている。
この橋は1967年に建造された長さ579m、幅33m(合計8車線)のトラス橋で、当時、この橋では補強工事が行われており、車線が片側2車線に制限されていた。ラッシュアワーと重なり、当時は混雑した状態だった。橋は3~4秒で崩落し、橋の南端部分が東に15メートルずれていた。
8月4日、ジョージ・W・ブッシュ大統領が事故現場を視察し大統領は現場で救出に当たった救助隊をたたえ、「彼らの決意に感銘を受けた。この悲劇から脱し、橋をできるだけ早く再建したい」と述べた。大統領は、犠牲者の家族らとも面会。ローラ・ブッシュ夫人も3日に負傷者が運ばれている病院を見舞いに訪れた。
マスコミ各社は事故を報道していく中で、日本の橋も安全基準を満たしているか懸念する声が上がった。この事故を受けて国土交通省が調査を行った結果、全国の自治体のうち7県および1567区市町村で橋の点検を行っていなかった事がわかった。今後、国土交通省は各自治体に国と同じレベルの点検を行うよう呼びかけるという。