モヘンジョダロ(Mohenjo-daro, Urdu: موئن جودڑو, Sindhi: موئن جو دڙو, English: Mound of the dead)は、インダス文明最大級の都市遺跡。また、『モヘンジョダロの遺跡群』はユネスコによる世界遺産登録名である。
紀元前2500年から紀元前1800年にかけて繁栄したと考えられている。最大で4万人近くが暮らしていたと推測されている。しかしその後忽然と滅亡したと考えられており、さまざまな憶測が絶えない。近年の研究では大規模な洪水によって一気に衰退したと考えられている。
遺跡は、東西南北にレンガで敷き詰められた直線道路が伸びる。沐浴場、二階建ての住宅、井戸などレンガ作りの大規模な構造物が並ぶ。しかも緻密に計画されて配置されている。幅9メートルの道が南北に走り、町は碁盤の目のように区画されていた。焼きレンガで造られた町は上下水道も整備されていた。汚水を流す排水溝は町の至る所に張り巡らされていた。モヘンジョダロは4,500年以上も前に作られた水を巧みに利用した高度な計画都市であった。人々はインダス川の水を利用し、農業も盛んに行っていた。
モヘンジョダロの「城塞」には、しばしば、「大浴場」、人によっては「公衆浴場」と呼ぶプール状施設があり、その規模は、12メートル×7メートル、深さ2.5メートルである。これは、豊饒と再生を祈念する儀礼が行われた沐浴場と考えられる。隣接して「穀物倉」という施設が設けられ、規模は、46m×23mであって、27ヶ所の建物基礎が確認されている。上屋構造は、木造であったと推定され、二つ合わせて神殿的な施設であると考えられている。
1922年に、バナルジーによる発掘で発見される。
1980年に、モヘンジョダロの考古学遺跡として、世界遺産に登録された。
現在、遺跡では地下水位の上昇による塩害が問題となっている。
往路はカラチからサッカルまで空路を利用。サッカルからチャータータクシーを利用して、約1時間半程度。 カラチの旅行会社で予め往復航空券+チャータータクシーの予約をすると便利。 モヘンジョダロの隣町ラルカナまで鉄道もあるが、治安があまりよくないのでお勧めできない。 復路はモヘンジョダロ空港からカラチまでの直行便がある。インダス川を空から眺めることができ、絶景。 ちなみに、モヘンジョダロからみてインダス川の対岸にも公衆トイレが多く存在するが、こちらの方はアクセスも難しい上、 アベサン(武装集団)が猛威を振るっているために非常に危険である。 また、以前はモヘンジョダロの宿舎に宿泊もできたが、職員が夜には全員引き上げるため、現在は宿泊は不可能。 ラルカナの安宿に宿泊する手もあるが、治安のことを考えるとなるべくカラチから日帰りで行くことをお勧めする。