ソミュール城(フランス語:Château de Saumur)はフランス中西部、メーヌ=エ=ロワール県の都市ソミュールにある城である。元はノルマン人の略奪に対する強固な要塞として、ブロワ伯ティボー1世によって10世紀(960年ごろ)に城として建設されたが、後にシャトーとなった。
トゥエ川とロワール川の合流点を見渡せる場所に位置している。1026年 プランタジネット朝後継者のアンジュ―伯フルク3世に遺言によって引き継がれた。1067年に一度破壊された後、12世紀後半にイングランド王ヘンリー2世によって再建された。
現在は、アンジュ―公の居住部分は陶磁器や考古学品などを展示する歴史博物館、大修道院付属教会部は馬術や馬具などを扱う馬博物館となっている。
1964年11月2日、フランスの文化財保護制度「歴史的記念物」に認定された。2000年に、本城を含む「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」が、UNESCOの世界遺産に登録された。