聖マーガレット教会 (The Anglican church of St Margaret, Westminster)は、イギリス・ロンドンにあるイギリス国教会の教会。ウェストミンスター寺院と同じ敷地内にあり、英国議会が議場をおくウェストミンスター宮殿の教区教会である 。聖マーガレットに献堂されている。
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聖マーガレット教会 | |||
英名 | Westminster Palace, Westminster Abbey and Saint Margaret's Church | ||
仏名 | Palais de Westminster, l'abbaye de Westminster et l'église Sainte-Marguerite | ||
面積 | 10.26 ha | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | 文化遺産(1), (2), (4) | ||
登録年 | 1987年 | ||
拡張年 | 2008年 | ||
備考 | |||
公式サイト | ユネスコ本部(英語) | ||
世界遺産テンプレートを使用しています | |||
聖マーガレット教会 (The Anglican church of St Margaret, Westminster)は、イギリス・ロンドンにあるイギリス国教会の教会<ref>Genuki</ref>。ウェストミンスター寺院と同じ敷地内にあり、英国議会が議場をおくウェストミンスター宮殿の教区教会である<ref>Parish details</ref> 。聖マーガレットに献堂されている<ref>The Buildings of England, London, 6,Wesminster Pevsner,N./Bradley,S. (2003, Uxbridge, Penguin) ISBN 0300095953</ref>。
最初の教会は12世紀にベネディクト会派聖職者によって建てられた。寺院周辺に住む地元の人々は自分たち自身の簡素な教区教会として分離させ、1486年から1523年にかけ再建された<ref>Reason for existence</ref>。17世紀のピューリタンが、不幸にも高尚な礼拝用寺院とともに聖マーガレット教会がさらに適していると議会運用施設に選んだため、1614年にウェストミンスター宮殿の教区教会となった<ref>Parliament past and present Wright,A. and Smith,P (Hutchinson & Co, London, 1868)</ref>。これが現在まで続いている。
北西の塔は1734年から1738年にかけ、ジョン・ジェームズにより再建された。同様に、全体構造はドーセット州から持ち込んだポートランド・ストーン(石灰岩)で包まれた。東部と西部のポーチは両方とも後世にジョン・ラフバラ・ピアソンによって加えられたものである。教会の内装は大幅に修繕され、現在の様子は1877年にジョージ・ギルバート・スコットによって変更されたものである<ref>Personal and Professional Recollections. Scott,G.G.Kt (Stamp,G. (Ed)( Sampson Low Marston Searle & Rivington, 1879 ;Paul Watkins Publishing, Donington,1995)ISBN 1871615267</ref>。それでも多くのテューダー朝様式が残っている。
よく知られる装飾では、1509年に東側窓につけられたフランドル製ステンドグラスが挙げられる。これはヘンリー7世の長男でプリンス・オブ・ウェールズだったアーサー王子と、カトリック両王の娘カタリナ王女との婚約を記念して造られた<ref>Six Wives: The Queens of Henry VIII Starkey,D. (Harper Collins, London,2004) ISBN 0060005505</ref>。他の窓はイギリス最初の印刷家ウィリアム・キャクストンを記念したもの(1491年に聖マーガレット教会内に埋葬された)、宮殿の庭で処刑されたウォルター・ローリー卿を記念したもの<ref>Execution described</ref>、そして1618年にこの教会に埋葬された詩人で教会の牧師だったジョン・ミルトンを記念したものがある。収集家ヘンリー・コンスタンティン・ジェニングズもこの地に埋葬された<ref> Jennings , Henry Constantine (1731–1819) Oxford Dictionary of National Biography Angelicoussis,E. (Oxford University Press, Sept 2004) ISBN 019861411X</ref> 。
教会は上流階級の結婚式場としても使われ、日記作者サミュエル・ピープス、イギリス元首相ウィンストン・チャーチルもこの教会で挙式した<ref>The Illustrated Pepys: Extracts from the Diary (Wilson,P.(Ed) (Penguin, Harmondsworth,1987) ISBN: 0141390166</ref><ref>Churchill:a life Gilbert,M. (Heinnemann,London, 1991) ISBN 0434291838</ref>。
プラーク
聖マーガレット教会。左はビッグ・ベン、右はウェストミンスター寺院
ロンドン・アイから見た聖マーガレット教会
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
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座標: 北緯51度30分00秒 西経0度07分37秒 / 北緯51.5度 西経0.12694度
da:St. Margarets Kirke de:St. Margaret’s Church en:St. Margaret's,
Westminster eo:Preĝejo de Sankta Margaret (Westminster) es:Iglesia
de Santa Margarita (Westminster) fi:St. Margaret's he:כנסיית סנט
מרגרט it:Chiesa di Santa Margherita (Londra) mk:Црква Света
Маргарет Антиохиска nl:Saint Margaret's Church (Westminster) no:St.
Margarets kirke (Westminster) pt:Igreja de Santa Margarida
(Westminster) ru:Церковь Святой Маргариты sv:Saint Margaret's
Church