オークニー諸島 (Шаблон:Lang) は、イギリス・スコットランド北東沖に位置する諸島。グレートブリテン島とは最狭部で幅10キロメートルのペントランド湾(Pentland Firth)によって分かれている。人口は19,800人(2006年現在)。
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州都はメーンランド島中央部のカークウォール(Kirkwall)で、市内にはノルマン風のセント・マグナス大聖堂(St. Magnus Cathedral)がある。
大小約70の島からなり、
など約20の島に住民がいる。総面積は974平方キロメートル。
ホイ島を除いて全般に低平で、肥沃な砂質ロームが覆っていて、気候も海洋性の温和な気候で農業に適している。
メーンランド島にはオーストラリアの考古学者ゴードン・チャイルド(Vere Gordon Childe)が調査を行ったスカラ・ブラエ(Skara Brae)など新石器時代の遺跡があり、ユネスコ文化遺産に登録されている。
鉄器時代にはピクト族が定住していた。ローマ時代にはオルカデス (Orcades) と呼ばれていた。
875年から1231年まではノルウェー国王下のバイキング領主が支配した。その後、デンマーク王クリスチャン1世(ノルウェー・スウェーデンの王も兼ねる)の王女マーガレット・オブ・デンマークがスコットランド王のジェームズ3世に嫁ぐ際の持参金代りにスコットランド領となった。
第一次世界大戦、第二次世界大戦中は諸島内にあるスカパ・フローに英海軍の艦隊基地がおかれた。
肥沃な土地と温和な気候を利用して集約的農業が営まれ、肉牛、鶏卵、羊毛、大麦などをイギリス本土へ送り出している。漁業はエビが中心で、海草加工やウィスキー醸造もみられる。
20世紀末には北海のパイパー油田(Piper oilfield)からのパイプラインが南部のフロッタ島(Flotta)まで建設され、石油基地となっている。