カラポガスゴル湾(Zaliv Kara-Bogaz-Gol)は、中央アジアカスピ海東部にある湾で、トルクメニスタン領内に属している。カスピ海の中では1番大きな湾であるが、カスピ海自体が年々干え上がってきているので、自ずとこの湾も縮小している。
カスピ海の水位は、20世紀初頭から1977年頃まで約3mほど低下し、1930年代に特に低下が顕著だった。1977年から1990年代半ばまでは海面が2mほど上昇している。
とカラポガスゴル湾を結ぶ海峡。1980年に旧ソビエト連邦によりダムが建設された。]]
1980年に旧ソビエト連邦により、カスピ海とカラポガスゴル湾をつなぐ海峡が堰き止められ、1983年末までにカラポガスゴル湾は濃縮され結晶化した塩分を残してほぼ干上がった。急激な乾燥化と塩分を含む砂塵のダストボウル化で広範囲にわたって塩害やこれに関連する健康被害を引き起こした。1990年代のソ連崩壊の後、この地域はトルクメニスタン領となり、海峡を堰き止めていたダムは撤去された。