アイルランズ・アイもしくはアイルランドの目(Ireland's Eye)はアイルランドのダブリン州の海岸沿いのホウス港の真北にある小さな無人島である。この島は、観光用のボートで簡単に訪問することができる。島は、管轄上はフィンガル州の一部であるが、かつてはダブリンの町の一部であった。
マーテロー塔の残骸と8世紀の教会が過去、この島に居住者がいた名残である。ケルト時代には、島はエリア(Eria)の島と呼ばれていた。エリアとは女性の名前で、これはアイルランド語でアイルランドの呼び名であるエリン(Erin)と混同されていた。バイキングは島(Island)の語を、彼らの言葉で同じ意味のEyに置き換え、そのため島の名前がエリンのアイ(Erin's Ey)となり、最終的にアイルランドの目(Ireland's Eye)となった。
最も特徴的な場所として、スタック(Stack)と呼ばれる巨大な岩がある。これは、ウミスズメ、オオハシウミガラス、フルマカモメ、カモメ等を含む何千もの海鳥の巣となっている。アイルランドで5番目のカツオドリの巣は、1980年代にこのスタックの上に作られ、毎年、数百のペアがそこで子育てをしている。大きな鵜の巣が島に存在し、ニシツノメドリの数羽のペアが子育てをしている。また、ハイイロアザラシは周囲の海にたくさん生息している。