ワイナプチナ(スペイン語: Huaynaputina)はペルー南部にある火山である。標高は4,850m。
ワイナプチナはペルー南部・アンデス山脈内にある。
1600年の大噴火は、南アメリカで起きた火山の噴火としては過去最大と言われている。噴火によって噴き上げられた大量の火山灰と二酸化硫黄などが太陽光を遮り、各地で寒冷化をもたらした。
火山からの噴出量は30km3、火山爆発指数は6と推定されている[]。この噴火によって大量の火山灰や二酸化硫黄などが成層圏まで噴き上げられ(プリニー式噴火)[]、太陽光を遮った。
翌年には世界各地に寒冷化がもたらされた。広い地域でワインの生産ができなくなり、フランスではワインの収穫が遅れ、ペルーとドイツではワインの生産はほぼ壊滅的だった。[]スウェーデンでは大規模な飢饉となった。さらに、ロシアでの大飢饉 (Russian famine of 1601–03) は、大動乱と呼ばれる内乱の一因となった 。日本でも、諏訪湖の氷結時期が早まった[]。
ワイナプチナの噴火以降も、世界各地で多くの火山が噴火し、17世紀の世界的な寒冷化の一因となった。