ネゲヴ(ヘブライ語: נֶגֶב, ティベリア式発声: Néḡeḇ; アラビア語: النقب, an-Naqab)は、南部イスラエルの砂漠地方である。聖書ヘブライ語(古典ヘブライ語)では、「ネゲヴ」は「南」を意味する。ネゲヴは、イスラエルの行政上の南部地区の大部分を占める。
地理的には、13,000km²を超えるネゲヴが、西側ではシナイ半島の砂漠と接し、東はワジアラバを境界とし、逆三角形を形づくっている。
北部のベエルシェバ(人口約200,000)が、最大の都市で地域の行政府である。その南端は、エイラート湾とリゾート都市のエイラートである。他の町としては、ディモナ()、アラド 、ミツペ・ラモン()に加えてラハト()やテルシェバ()などのいくつかの小さなベドウィンの町が含まれる。また、レヴィヴィム()やスデー・ボケル()などいくつかのキブツの入植地もある。後者は、初代イスラエル首相のダヴィド・ベン=グリオンによって創設され、政治から引退した後の彼の棲み家となった。
その砂漠は、ベン=グリオン大学の本拠地でもあり、ともにスデー・ボケルの隣のミドレシェット・ベン=グリオン()キャンパスに位置するヤコブ・ブラウステイン砂漠研究所()やアルバート・カーツ砂漠研究国際学校()などの施設がある。
ネゲヴには、興味深い文化的そして地理的な特徴がたくさんある。後者の中には、3つの巨大なクレーター状の侵食によるすり鉢型の地形すなはちこの地域特有のマクテシム(マクテシュ()の複数形)があり、マクテシュ・ハガドル(大クレーター)、マクテシュ・ハカタン(小クレーター)とマクテシュ・ラモン(ラモン・クレーター())がそれである。