プエルト・プリンセサ地底河川国立公園(-ちていかせんこくりつこうえん)は、フィリピン諸島の南西にあるパラワン島の洞窟内に流れる地底河川を保護する目的で指定された国立公園。州都プエルト・プリンセサからは北へ50kmほどの場所に位置する。1999年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録。
プエルト・プリンセサ地底河川は、パラワン島のセント・ポール山地の鍾乳洞内を流れる川である。この川の流れる鍾乳洞は海に繋がっている。このため川の下流部分は潮の干満の影響を受け、独特の生態系を有している。
2004年現在、この地底河川を探検するUnderground River Tourを楽しむことができる。
プエルト・プリンセサと名はついているが、実際には「サバン」というところにある。(プエルト・プリンセサ地底河川国立公園内にあるというだけ)プエルト・プリンセサ市街からは車で約3時間(往復6時間)かかる。道は未舗装の山道で、電力・上下水道もない地域。雨後は通れないこともあり時間には余裕が必要。サバンからはボートで地底川入口まで片道15分かかる。地底川入口からは専用ボートにヘルメット着用ライト(貸してくれる)所持で乗り込む。このボートツアーは1時間程度かかる。従って地底川へ訪れるのはプエルト・プリンセサから丸一日仕事である。
エルニドもしくはポート・バートンからボートをチャーターするなどしてサバンに行くことも可能。エルニドからは片道6~7時間はかかる(地球の歩き方等に3時間とあるが注意)。当然料金はかなりふっかけられるのでエルニドの場合はアート・カフェ等の料金を参考に。
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。