エディンバラ城

エディンバラ城Edinburgh Castle )は、スコットランド・エディンバラにある城。キャッスル・ロックという岩山の上に建つ古代からの要塞で、エディンバラのシンボルである。スコットランドでは、グラスゴーのケルヴィングローヴ・アート・ギャラリー・アンド・ミュージアムに次いで多くの観光客が訪れている。人間の定住は紀元前9世紀前後からといわれている。城内で最も古い12世紀初期の建築物であるセント・マーガレット教会堂を除くと、城の建築物のいくつかは16世紀以前のものである。

多くの城がそうであるように、エディンバラの要塞は軍事活動の中心地だった。エディンバラ城はいまだにセレモニー用として駐留部隊のいる数少ない城である。かつてはロイヤル・スコッツ連隊やロイヤル・スコッツ・ドラグーン・ガーズ連隊の本部があった。1915年に陸軍がレッドフォード兵舎へ移ったとはいえ、城と陸軍のつながりは深い。朝6時から9時まで城の城門に歩哨が立ち、スコットランド王の宝冠の警護に当たっている。

現在、城の管理と運営のほとんどを行うのはスコットランド政府の外局であるヒストリック・スコットランドである。

みどころ

デイヴィッズ・タワー

デイヴィッズ・タワーは、1376年にデイヴィッド2世により建設が委任された。当時の主流の建築であり、城の主要な入り口であったが、のち塔が宿泊する客人や貴族のため拡張され、原型の入り口はゲスト・ハウスに塗り込められた。

カトリックを信仰した女王メアリー1世は1567年にプロテスタントのジェームズ・ヘップバーンと結婚し、これに反対する貴族たちの大規模な反乱を引き起こした。反乱軍側に投降したメアリーはロッホ・リーヴン城へ監禁された。メアリーに忠誠を尽くす一部の貴族の助けを借り、彼女は城から逃亡しイングランドへ亡命した。エディンバラ城守護だったウィリアム・カークカルディーは一年余り城に立てこもった。幼王ジェームズ6世(のちのイングランド王ジェームズ1世)の摂政モートン伯ジェームズ・ダグラスは、エリザベス1世より支援を受け、砲撃と銃撃でデイヴィッズ・タワーを崩壊させた。城の陥落後、ウィリアム・カークルディーは絞首刑にされ、ハーフ・ムーン・バッテリーを含む多くが再建された。

ハーフ・ムーン・バッテリー

ハーフ・ムーン・バッテリーは、古いデイヴィッズ・タワーの後に建設された砲台である。この壮大な防衛の設備は今日も城の東側を占める。かつてディヴィッズ・タワーの客室であった部分は、冬の間だけ軍事用ハトの小屋にされたりしていた。

クラウン・スクエア

クラウン・スクエアは城の頂上の砦である。スクエアの北側に国立戦争記念館、東側にロイヤル・パレス、南側にグレート・ホール、西側にクイーン・アン棟がある。

キングズ・ロッジング

15世紀から、かつて王族の居室のあった部分である。メアリー1世が嫡子ジェームズ6世を生んだ産室、またはメアリー・ルームも含む。

グレート・ホール

グレート・ホールは1511年、ジェームズ4世の命令で建てられた。スコットランド議会のミーティング会場として使われた。現在時折儀礼的行事に用いられる。

クラウン・ルーム

スコットランド王家の宝冠や宝石類が展示されている。宝冠は1540年に作られ、スコットランド産の金、94個の真珠、10個のダイアモンド、33個の貴石と半貴石でできている。スコットランド王が代々戴冠してきた運命の石と呼ばれる『スクーンの石』も展示されている。この石は長くウェストミンスター寺院で保管され、イングランド、イギリスの代々の王が戴冠に用いてきたが、1996年にスコットランドへ返還された。

セント・マーガレット教会堂

エディンバラ、また城内の中で最も古い建物である。12世紀に建設が始められた。デイヴィッド1世が、1093年にエディンバラ城で亡くなった母マーガレットに捧げ、王家の私用礼拝堂として建てた。

ロバート1世は、バノックバーンの戦いに敗れイングランド軍に捕らえられるのを避けるため、配下の司令官初代マリ伯に命じて城を破壊させた。しかし彼は行いを悔い教会堂の改修を依頼した。最大25人程度しか入らない教会堂だが、結婚式や洗礼式といった宗教行事に多く私用されている。

モンス・メグ

15世紀、北側にむけ6トンもの巨大な大砲が設置されていた。150キロの砲丸が使われ、メアリー1世とフランス王太子フランソワ(のちのフランソワ2世)との結婚を祝い1558年に打ち上げられた。

ミリタリー・タトゥー

8月に行われるスコットランド駐留部隊のパレードで、バグパイプとドラムを演奏し行進する。外国からパフォーマーを招待することもあり、2006年にはウガンダの孤児たちのコーラス隊が参加した。パレードのクライマックスは、バグパイプによる『ピルブロッホ』の独演である。

ワン・オクロック・ガン

ワン・オクロック・ガンとは、日曜を除く毎日およそ13時にされる銃砲である。この音で市民や観光客が自分の時計の時刻あわせをする。元々は、時計のない時代に、フォース湾を航行する船乗りたちに正確な時刻を教えるためであったという。この銃砲は、2マイル離れたリース・ハーバーに停泊する船にもたやすく聞こえる。

かつては口径18ポンドの前装式大砲を使用してきたが、1953年には当時のイギリス軍主力野戦砲であった25ポンド野砲に更新され、現在は新たにイギリス軍の主力野戦砲となったL118 105mm榴弾砲がその役目を担っている。

以下のカテゴリーにリストされています:
コメントを投稿
ヒントとヒント
Gary Hor
2016年10月18日
Worth paying for! Came here after lunch; spent almost half the day here, exploring the castle grounds and the many towers, dungeons and rooms. The oldest building in Edinburgh is here! Don't miss it!
Bret Buelo
2016年4月14日
Take the free tour, only takes about 30 minutes. Very informative but not too much. Ends at the top so you can work your way back down to castle gate with what was most interesting to you. Great views
Dean McVey
2018年11月3日
You can’t not go! Save this for a clear day of weather if you have the choice. Book tickets and go early! Top tip - join the free hourly guided tour. The war memorial inside is moving and poignant.
Michael Rizzato
2020年2月14日
I Love this Castle, such a great history and important landmark! You can see the Scottish Jewels, the stone of Destiny and St. Margaret’s Chapel, the oldest building in Edinburgh. Worth the money!
Yarn Lam
2023年7月31日
Huge place to explore the many war museums within the castle. Don’t miss seeing the Crown Jewels and there are mediaeval music performances in the Great Hall. Views are amazing too.
E A S
2024年1月24日
You will need at least 3 hrs to visit everywhere in the castle. At 15:15 most areas are getting closed. Choose ur time slot wisely. Price is 20£ for one person. Great view and clearly told history.
The Principal Edinburgh George Street

開始$270

Le Monde Hotel

開始$233

Apple Apartments Edinburgh

開始$358

Old Waverley Hotel

開始$187

Mercure Edinburgh City Princes Street Hotel

開始$274

Destiny Scotland - Rose Street Flats

開始$135

近くのお勧めスポット

すべてを見る すべてを見る
ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Scottish National War Memorial

The Scottish National War Memorial is located in Edinburgh Castle and

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Ross Fountain

Ross Fountain is an ornate iron fountain from the mid-19th Century

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
スコットランド国立美術館

スコットランド国立美術館(スコットランドこくりつびじゅつかん、英: National Gallery of Scotland)はスコットランドのエディンバラにある国立美術館。精緻な新古典主義様式

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Gladstone's Land

Gladstone's Land is a surviving 17th century high-tenement house

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
The Oxford Bar

The Oxford Bar is a public house situated on Young Street, Edinburgh,

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Heart of Midlothian (Royal Mile)

The Heart of Midlothian is a heart-shaped mosaic built into the

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Scott Monument

The Scott Monument is a Victorian Gothic monument to Scottish author

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
セント・ジャイルズ大聖堂

セント・ジャイルズ大聖堂 (St. Giles' Cathedral)は、スコットランド、エディンバ

同じような観光スポット

すべてを見る すべてを見る
ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
ロンドン塔

ロンドン塔(Tower of London)はイギリ

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Old Westbury Gardens

Old Westbury Gardens is the former estate of John Shaffer Phipps

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Arundel Castle

Arundel Castle in Arundel, West Sussex, England is a restored medieval

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
Dover Castle

Dover Castle is situated at Dover, Kent and has been described as the

ウィッシュリストに追加
私はここにいた
訪問
ハースト・キャッスル

ハースト・キャッスル (Hearst Castle) は、イエロージャーナリズムによってアメ

すべての同様の場所を参照してください。