ニーダーヴァルト記念碑(Niederwalddenkmal)は、。ドイツヘッセン州リューデスハイム・アム・ラインの近くのニーダーヴァルトにある記念碑である。
この記念碑は、普仏戦争後のドイツ帝国発足を記念して建設された。
建設にあたっては、1871年9月16日にヴィルヘルム1世が最初の石をここに置いた。記念碑制作のために彫刻家Johannes Schilling、建築家Karl Weisbachが選ばれた。
この記念碑の製作費は百万金マルクと見積もられ、1883年9月28日に落成式が行われた。高さは38メートルあり、全ドイツ人の統一を記念している。
中央の人物像は、高さ10.5メートルのゲルマニア像である。その右手にはドイツ皇帝の王冠を掲げ、左手には皇帝の剣を持つ。
ゲルマニアの下には大きなレリーフがあり、ヴィルヘルム1世が高貴な姿で乗馬した姿と、軍隊の指揮官や兵士らを描いている。また、ラインの守りの詩も彫られている。碑の左手側には平和の像、右手側には戦争の像がある。
記念碑の碑文はゲルマニア像の基台に彫られており、次の文章が彫られている:「ZUM ANDENKEN AN DIE EINMUETHIGE SIEGREICHE ERHEBUNG DES DEUTSCHEN VOLKES UND AN DIE WIEDERAUFRICHTUNG DES DEUTSCHEN REICHES 1870-1871.」(ドイツ人民の蜂起が文句なしの勝利に終わり、ドイツ帝国が再度成立した事を記念して。1870-1871)。これは彫刻家 Johannes Schilling による全ドイツ人の勝利という元々のアイデアが、「大敵」フランスに対する敵意を込める形に変更されたものである。
リューデスハイム・アム・ラインからロープウェイを使ってニーダーヴァルトへ行き、ニーダーヴァルト記念碑へ行く事が出来る。またラック鉄道、あるいは自動車、徒歩で行く事が出来る。