アンギラ(英: Anguilla, 発音:/æŋˈɡwɪlə/)とは、カリブ海は西インド諸島の小アンティル諸島はリーワード諸島にあるイギリス領の島。島のすぐ南方にはセント・マーチン島がある。面積は91km2で、人口は約12,738人(2003年)、首府はバレー (The Valley) である。アンギラとはスペイン語(anguila)やフランス語(anguille)でウナギの意味で、島の形がウナギに似ていたことから命名されたと推測される。
かつて先住民のアラワク族が島にある洞窟で暮らしていたが、後にカリブ族により追いやられてしまった。1493年クリストファー・コロンブスに発見された。好戦的だったカリブ族が島に居たため、コロンブスは島へ上陸しなかったが、スペイン語でウナギを意味する現名のアンギラと名付ける。なをカリブ族は島の事をマリオハナ(Malliouhana)と呼んでいた。1632年イギリスにより、アンギラはアンティグア島の管理下に置かれる。1650年カリブ族の激しい抵抗がったものの、イギリス人植民者がアンギラ島へ入植する。カリブ族は入植者により、追い遣られる。1796年フランス艦隊の侵攻攻撃を受ける。1825年アンギラの植民地政府は反対したものの、イギリスはセントキッツ(セントクリストファー)の植民地政府と話し合いの結果、アンギラをセントキッツの管理下に置いた。1967年2月にセントキッツ島とネイビスと共にセントキッツ・ネイビス・アンギラとしてイギリスの自治領になった。しかしセントクリストファー島中心の政策に不満を抱き1967年7月12日に独立宣言し、翌1968年の2月6日にアンギラ共和国の成立を宣言した。1969年、セントクリストファー・ネイビスの要請によって派遣されたイギリスの武装警官隊に対して無血投降し、同年にイギリス植民地統治下に戻った。1976年には改めて自治権が付与され、1980年にセントクリストファー・ネイビスから正式に分離された。
アンギラはサンゴ礁からなる平坦な地形の島で、周囲には美しいビーチが多数ある。
アンギラの付近にある、スクラブ島、ドッグ島、プリックリー・ペア諸島、シール島、サンデー島、アンギリータ島といった小島も含まれている。アンギラから、北48Kmにあるソンブレロ島はアンギラに属するイギリス領である。
栽培作物は綿花などで、輸出品の大半はロブスターである。観光産業も重要で、オフショア金融も推進している。
島内にウォールブレイク空港という空港があるが、セント・マーチン島からフェリーで約20分ほどで行ける。
アフリカ系の黒人がほとんどを占め、白人との混血のムラートもいる。公用語は英語。宗教はキリスト教のプロテスタントがほとんどである。