建築家アレクセイ・シューセフにより建てられ、1930年に完成した。
構造は、ジェセル王の階段ピラミッドや大キュロスの墓のような古代の霊廟からのいくつかの要素を参考にしている。
ソビエト連邦解体後、何度も廟の撤去案が持ち上がっているが、その都度反対も多く、現在もそのままである。
また、この廟の影響をうけ、いくつかの社会主義国家で指導者の遺体を安置・保存する廟がつくられている。中国、ベトナムにもある。
ここでは、「エンバーミング」という技術でレーニンの遺体が保存されている。 この保存技術は旧ソ連で開発されたもので、レーニン廟付属研究所によるものである。また同研究所の支援により、多くの社会主義国で亡くなった指導者の遺体が永久保存処置を施されてきた。ブルガリアのゲオルギ・ディミトロフ、モンゴルのチョイバルサン、チェコスロバキアのクレメント・ゴットワルト、ベトナムのホー・チ・ミン、中国の毛沢東、アンゴラのアゴスティニョ・ネト、ガイアナのフォーブス・バーナム、朝鮮民主主義人民共和国の金日成などである。現在では、その中の何人かはすでに埋葬された。
かつて、1953年に死んだヨシフ・スターリンの遺体はレーニンと枕を並べていたが、1961年に権威失墜して埋葬された。