マナスル(Manaslu)は、ネパールの山。ヒマラヤ山脈に属し、標高8163mは世界8位である。
山名は、サンスクリット語で「精霊の山」を意味するManasaから付けられている。
初登頂は1956年5月9日に、今西壽雄・ギャルツェン・ノルブら日本隊によって達成されている。
登頂の歴史
- 1950年 ビル・ティルマンが偵察を行い、最も容易なルートは北東からのルートだと考えた。
- 1952年 日本隊が5275m地点まで到達。翌年7750m地点にまで到達。
- 1956年
槙有恒ら十二人の日本山岳会隊が初登頂に成功。5月9日に今西壽雄、ギャルツェン・ノルブが初登頂に成功し、5月11日にも加藤喜一郎、日下田實が頂上に立った。なおこの登頂を記念した記念切手も郵政省から発行されている。
- 1971年 小原和晴ら11人の日本隊が北西側から登頂。
- 1971年 キム・ホスプが韓国隊を率いて北東側から挑戦するが、キム・キスプが転落死したため断念。
- 1972年 ウォルフガング・ナイルツ率いるオーストリア隊が南西からの登頂に成功。
- 1972年
韓国隊が北東側から挑戦するが、4月10日に雪崩に襲われてシェルパ10人を含む16人の死者を出す。この中には日本人の安久一成も含まれている。
- 1973年 ゲルハルト・シュマッツ率いるドイツ隊が登頂に成功。
- 1974年
5月4日に日本の女性隊が登頂に成功。初の女性による8000メートル峰の登頂となる。翌5日に一人が行方不明となる。
- 1975年 ヘラルド・ガルシア、ジェロニモ・ロペスらスペイン隊が登頂に成功。
- 2006年 日本隊の初登頂50周年を記念して、野口健らが清掃登山を行なう。
- 2008年 10月12日に栗城史多が単独・無酸素での登頂に成功。
関連項目
外部リンク