ナンジャタウン (NAMCO NAMJATOWN) はアミューズメントスポット事業会社ナムコが運営する屋内型テーマパーク。1996年7月6日に東京・池袋のサンシャインシティに開園した。
パーク内は昭和30年代の商店街を再現した「福袋七丁目商店街」(現在は福袋餃子自慢商店街)や、イタリアのローマをモチーフとした「マカロニ広場」、古き良きアメリカをイメージさせる「ナンダーバード」といった街区(がいく)と呼ばれるブロックに区切られ、それぞれに独自のカラーを持たせている。
開園当初のナンジャタウンはディズニーランドのようなテーマ性の高い遊具やアトラクションを中心とした構成だった。
開園7年目の2002年7月にナンジャタウン内の「福袋七丁目商店街」に「池袋餃子スタジアム」がオープンして以降、ナンジャタウンはフードテーマパークとしての色彩を強めていく。ナンジャタウンを開園するにあたり設立されたプロジェクトチーム「チームナンジャ」は、フードテーマパークプロデュース集団としてナンジャタウン内で「アイスクリームシティ」「東京シュークリーム畑」(現「東京デザート共和国」)等の企画を手がけるほか、各地に多くのテーマパークを送り出している(テーマパーク一覧については関連項目ナムコに詳述)。
2005年7月には「りらくの森」という新しい業態(癒し)にも着手した。
2001年10月23日にセガの運営する東京ジョイポリスと"遊好姉妹都市"を締結した。
サンシャインシティ内のビルの1つであるワールドインポートマートの、それまで三越が入居していた2・3Fと1Fの一部を利用して開園した。既存の建物のテナントとして開業したので、天井高や床の強度、フロア内の柱などの制限により大型アトラクション装置などの設置は不可能だった。そのためアトラクションは「園内を回遊する」タイプの物が非常に多く、ただ歩くだけでも楽しいテーマ性の高い園内に、ゲーム性を付加している。 この特徴を持つ代表的なアトラクションとしては、スタンプラリーの「スーパーナンジャビザ」、推理ゲームの「ナンジャ探偵団」、占いの「ディモスの審判」などがある。
土日祝日や夏休みなどを中心としたステージショーなどが他のテーマパークに比べるとイベントがかなり充実していることも特徴の一つである。
また開園当初から現在まで、室内テーマパークとしてはリピーターが多いことも特徴である。これは上記のように年間を通して様々なイベントがあり常にパークの新鮮さを維持していることと、アトラクションやイベントの難易度が全体的に高く、いわゆる"はまりやすい"内容であることが考えられる。 特に「スーパーナンジャビザ」はクリアすれば様々な特典が受けられるため利用者が多いが、108つのスタンプを集めるのは思いのほか難しく、一回の入園ではすべて集めきることが出来ないため、リピーターを作る要因となっている。
しかし近年はアトラクションメインからフードテーマパーク的な特色を濃くしているのを受けて、昔のリピーターは次第に離れていく傾向にある。毎週土曜日に開催される年間パスポートなどが当たる「ラッキー抽選会」を目当てに今なお多くのリピーターが存在するが、これは2007年10月27日で終了することが発表された。年間パスポートの他にオリジナルコインやステッカーなどのコストパフォーマンスの問題と推測される。
これらのリピーターは「常連」、もしくは稀に「オタク」と揶揄されて称される。その中にはごく一部だが、「スタッフをからかう」「アトラクションの仕様や販売品の値段、イベントなどについて文句を言う」など、しばしば運営側や一般客とトラブルを起こす者も存在している。
また、創業から既に11年も経過していることもあってか、最近はアトラクションなどの機械の老朽化や不具合がやや目立ってきており、ナンジャタウン側の管理体制を疑問視する声も出ている。だがこれらの意見のほとんどは前述の常連客からのものであり、一般的に見て実際に営業に支障をきたすほどの不具合ではないため、「常連客の過剰な反応」とも指摘されている。
三毛猫のナジャヴとそのガールフレンドのナジャミー。
各街区ではイメージに応じたコスチュームを身にまとった二人のイラストを目にすることが出来る。ナンジャコア中央ステージでは二人のショーが行われるほか、同園内にあるオフィシャルショップ「ナジャヴルーム」で二人のキャラクターが描かれたお土産を購入出来る。他には赤ちゃん猫のナンチッチや幸せを運ぶ青い鳥のハピル、お化けのもののけたまが存在する。さらに他にも数種類のキャラクターが存在する。
ナンジャタウンは前述の通り2フロア+αで構成されている。 以下にその内容を名称:分類:説明の順番で記述する。
ナンジャタウンの入り口があるフロア。
アトラクションについては、●がついているものは占有エリア内で遊ぶもの、▲は当該街区内の一般地区を利用しているもの(回遊型アトラクション)、★は複数の街区にまたがり、一般地区および占有エリア内で遊ぶもの(大規模回遊型アトラクション)とする。
現在運営中のアトラクションについてはこちらをクリックし、ご覧下さい。
ナンジャタウンにおけるフードテーマパークとは一般のものとは異なり、アトラクションが主体であったテーマパーク内にそのテーマに沿った飲食施設を追加したと言う形になっている。 これはフードテーマパークを開始したきっかけが既存の施設の入場者数増加へのてこ入れであるという経緯による。 現在フードテーマパークは池袋餃子スタジアム、アイスクリームシティ、東京デザート共和国の3つがあり、それぞれのエリアのテーマに沿った飲食物が提供されている。
池袋餃子スタジアムは、2002年7月に昭和30年代の商店街を模した「福袋餃子自慢商店街」エリアの一部を改装し、オープンされた。 「福袋餃子自慢商店街」はかつて「福袋七丁目商店街」と言う名称であったが、池袋餃子スタジアムのオープンに伴い改名した。
ノスタルジーを掻き立てる独特の雰囲気と、一度で日本全国の餃子を楽しめる運営スタイルがヒットし、集客力アップに大きく貢献した。初年度には、218万人を集客している。
それ以降ナンジャタウンは本来の屋内型アミューズメント施設としてではなく、各種の食べ物を集めた総合フードテーマパークとしての色彩を濃くしていくこととなる。
2002年には架空の都市でありながら、餃子の有名な宇都宮市と餃子姉妹都市提携を行っている。
アイスクリームシティは、2003年7月にアメリカの軍事基地をテーマとした「ナンダーバード」エリアの一部を改装し、オープンされた。
メインとなる展示は日本各地から集められたご当地アイスクリームを味わうことのできるカップアイス博物館で、納豆や手羽先など、一風変わった素材のアイスクリームを楽しむことが出来る。また、アルコール入りアイスクリームなど、大人ならではの楽しみもある。これらのアイスは持ち帰ることもでき、宅配便(シティ中央に併設されている)で送ることも可能。
また、カップアイス博物館を取り囲むように設けられた各店舗では、日本だけでなくトルコアイス(ドンドルマ)やイタリアのアイスクリームを味わえる。
さらに施設内では日本国内におけるアイスクリームの歴史や豆知識なども展示されている。
東京デザート共和国は、2004年7月にイタリアのローマをテーマとした「マカロニ広場」エリアの一部を改装し、オープンされた。 当初は「東京シュークリーム畑」としてシュークリーム専門のテーマパークとなっていたが2006年7月に東京デザート共和国に改名、広くデザート全般を取り扱う事となった。
目玉はチームナンジャがこれまでの経験を生かし、全国各地から厳選した人気デザートの専門店および、シーズン毎にテーマを替え、期間限定で全国各地から100種類以上のデザートを取り寄せるデザートイベント会場の「デザートガーデン」である。
ナムコ・ナンジャタウンに入園をする場合には入園券またはパスポート(アトラクションフリーパス)が必要となる。パスポートには入園料が含まれている。
アトラクションを体験する際には当日の入場日付が記載されているパスポートの提示かナンジャコインと呼ばれるメダルが必要となる。
中学生以上のフェスタリアンは大人料金、4歳以上のフェスタリアンは子供料金となる。また3歳以下のフェスタリアンについては入園が無料となっている。
一部のアトラクションにおいてはパスポートやナンジャコインで利用が出来ないものもあるため、詳しくはナムコ・ナンジャタウンのアトラクションを参照されたし。