ライヘンバッハの滝 (Reichenbachfall) は、スイスにある落差250メートル(656フィート)、幅90メートル(300フィート)の滝。アルプス山脈でも標高の高いところにある滝の1つである。
ライヘンバッハの町は、メレンゲ(砂糖と卵白でできたペストリー)の発祥の地でもある。
ここは、アーサー・コナン・ドイルの推理小説に登場するシャーロック・ホームズが『最後の事件』で死んだとされた場所である。
ベルン州にある多くの滝の中でも、ライヘンバッハの滝は、『シャーロック・ホームズの冒険』の作者、アーサー・コナン・ドイルに強い印象を与えたようである。
コナン・ドイルは、彼のヒーローであるホームズをここで死なすことを決定した。ケーブルカーの駅にある記念プレートには、おそらく世界中で最も有名な探偵だったホームズについて記されている。実際にモリアーティ教授とホームズが落ちたのは滝の反対側になる。そこへ行くには滝の上部までの道を登り、橋を渡り、丘の下までのコースを辿って行くことができる。そこには英語、ドイツ語、フランス語で書かれた記念碑があり、英語ではこう書かれている。「1891年5月4日、ここでシャーロック・ホームズはモリアーティ教授を打ち倒した」。
滝は岩棚にぶつかって幾筋にも分かれて、美しい光景を作り上げていて、ライヘンバッハへの旅行を価値あるものとしている。もっと詳しいことを知りたい場合には、シャーロック・ホームズ博物館となっている古いチャペルを訪れることができる。
コナン・ドイルは、より文学的な作品に取りかかろうと考えており、ホームズの物語がそれを阻害していると考え、ホームズを亡き者にしようと考えた。彼は母親へこう記している。 "I must save my mind for better things even if it means I must bury my pocketbook with him."
しかし、彼の決断は長続きしなかった。読者は再びホームズものを読みたがってドイルに強く運動したし、母親すらホームズを「殺した」息子をなじったからである。ホームズは「空き家の冒険」で復活することとなった。