尖沙咀鐘楼(公式名: 前九廣鐵路鐘樓)は香港にある鐘楼である。それは九龍の南岸、尖沙咀に位置する。九広鉄路旧九龍駅の中で唯一残っている建築物である。
鐘楼は赤レンガと花崗岩で建てられており、高さは44メートルで、さらに7メートルの避雷針が取り付けられている。内部にある木の階段から塔の先端まで登ることができる。鐘楼の内部は、以前訪問客のために解放されていたが、現在は建造物の維持のために閉鎖されている。鐘楼は梳士巴利道 (Salisbury Road) 沿いのビクトリア・ハーバーの目の前に位置している。他のランドマーク、尖沙咀碼頭も近くに位置している。
1990年以来、塔は香港の法定古蹟としてリストアップされている。
1904年、九広鉄路の計画は終点を尖沙咀とすることで決まり、1910年10月1日に鉄道の運行が開始された。しかしながら、駅の建設は1913年に開始された。第一次世界大戦のため、工事のために必要なイギリスからの資材が適時に出荷することができず、しばらく工事を中止せざるを得なかった。1915年に駅の一部は鐘楼とともに完成し、1916年3月28日に全体が完成した。
鐘楼は取り壊されたペダー通りの鐘楼の時計を再利用した。最初は1面にしか時計がなかったが、1920年に鐘楼の残りの3面にも設置された。1921年3月22日の午後にそれらは動き始め、以来第二次世界大戦中の日本の占領期を除き、活動を続けている。
1975年に、九龍駅は新たに開墾された紅磡湾の現代の紅磡駅に移された。1977年、駅の建築は古跡保護団体と他の圧力団体からの陳情と抗議にもかかわらず取り壊された。しかしながら、妥協として鐘楼が保存されることに決まり、現在前の駅の構内の上に建てられたすべての建築、香港太空館、香港芸術館、および香港文化中心などに伴われている。
鐘楼内部の鐘は現在、何東樓の列車車庫に保存されている。