東京ディズニーシー®(とうきょうディズニーシー、英語:Tokyo DisneySea、略称:TDS)は、東京ディズニーランドなどと共に東京ディズニーリゾート(TDR)を形成する、海をテーマにしたディズニーパークである。
当初は日本で2番目のディズニーパークとして、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートやフランスのディズニーランド・リゾート・パリにもある映画スタジオ系施設を建設する予定であった。しかしマーケティングの結果、日本では映画文化に馴染みがないという判断から、1993年に世界のディズニーパークで初めての海をテーマにした施設に変更された。
これはロサンゼルスのロングビーチに開園の予定であったものの、地元自治体の賛同を得られずに計画が頓挫してしまった施設「ディズニーシー」(仮称)のコンセプトを流用したものであるが、日本導入にあたっては東京ディズニーリゾートを経営・運営するオリエンタルランド(OLC)も関わり共同で新たに企画・開発されたもので、開園当初の東京ディズニーランド(TDL)の様に「全てが米国版の導入・アレンジ」という訳ではない。1998年10月22日に着工式が行われ、着工時のオープンまでの予定総事業費は約3380億円とされた。
園内はコンセプトごとに「テーマポート」と呼ぶ7つのエリアに分かれ、テーマに合わせたアトラクションやレストランが置かれている。TDLとは異なり、ビールやワインなどのアルコール飲料の販売があるなど、客層を大人も視野に入れた設定にしている。
ミッキーマウスを始めとする著名なディズニーキャラクターの他、リトル・マーメイドやアラジンなど、TDSのコンセプトに沿ったディズニーキャラクターの出迎え(キャラクターグリーティング)がある。なお、ミッキーやその仲間たちは、居住場所がTDLのトゥーンタウンになっているため、TDSは「親善大使」という形で出演している。そのため、キャラクターに会う確率は、TDLのほうが高くなっている。
園内のショップについては東京ディズニーシーのショップを、レストランについては東京ディズニーシーのレストランを、園内外のサービス施設については東京ディズニーシーのサービス施設を参照。
また、TDSのチケット料金(東京ディズニーリゾート共通)は、東京ディズニーリゾートのパスポート、東京ディズニーリゾート#今後の計画を参照。
メディテレーニアンハーバー(Mediterranean Harbor)は南ヨーロッパの港町をテーマとしている。メディテレーニアンハーバーを参照。
アメリカンウォーターフロント(American Waterfront)はアメリカの港をテーマとしている。実際には、パーク敷地内と東京湾の間には道路や歩道とディズニーリゾートラインの線路などがあるのだが、東京湾のみが見えるように設計されており、借景の効果を得ている。詳細はアメリカンウォーターフロントを参照。
20世紀初頭のニューヨークの町並みや港をイメージしたエリア。埠頭には豪華客船・S.S.コロンビア号が停泊(本物の船舶ではない)しており、このエリアのシンボルになっている。ブロードウェイ(Broadway),ティン・パン・アレー(Tin Pan Alley)といったニューヨークに実在する地名を模した造りもある。
ケープコッド(Cape Cod)は、アメリカ北東部マサチューセッツ州に実在する同名の漁村をイメージしたエリア。モデルとなった地域は、ケネディ家の別荘があるなど避暑地として知られる。ここの灯台、ハリケーンポイントライトハウスは夜になると点灯し、素晴しい眺めとなる。
ポートディスカバリー(Port Discovery)は20世紀初頭のSF小説世界をモチーフ(レトロフューチャー)にした、未来都市の港をテーマとしている。アメリカンウォーターフロントと同様に東京湾を借景として利用している。詳細はポートディスカバリーを参照。
ミステリアスアイランド(Mysterious Island)は、フランス名作家ジュール・ヴェルヌのSF小説世界をモチーフにした、1873年の南太平洋の火山島をテーマとしており、ポートディスカバリーと同様レトロフューチャーをモチーフに使用している。 園内のシンボル的存在である「プロメテウス火山」はここに存在しており、そこにある「センター・オブ・ジ・アース」はジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を再現しているアトラクションである。 その他『海底二万里』に登場する潜水艦・ノーチラス号などが再現されている。 詳細はミステリアスアイランドを参照。
マーメイドラグーン(Mermaid Lagoon)は、映画『リトル・マーメイド』の世界をモチーフにした、人魚の海底王国をテーマとしている。詳細はマーメイドラグーンを参照。
アンダー・ザ・シー(Under the Sea)は、海底世界(トリトン・キングダム)をイメージした屋内施設のエリア。
アバブ・ザ・シー(Above the Sea)は、海上/海面世界をイメージした屋外施設のエリア。
ロストリバーデルタ(Lost River Delta)は、1930年代の古代文明の遺跡発掘現場をモチーフにした、中央アメリカの熱帯雨林地域をテーマとしている。中央を流れる河(ロストリバー)によって二つに分断されている。ロストリバーデルタ参照。
アラビアンコースト(Arabian Coast)は、映画『アラジン』に登場する魔人ジーニーが作り出したアラビアンナイトの世界をモチーフにした、中世アラビア文明風の都市をテーマとしている。詳しくはアラビアンコーストを参照。 アトラクションは、゜シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ、マジックランプシアターなどがある。
「東京ディズニーシーのアトラクション」および「東京ディズニーシーのエンターテイメント」を参照
詳細は「トイ・ストーリー・マニア!」を参照
ディズニー・ピクサー映画「トイ・ストーリー」を題材としたゲスト参加型のアトラクションを2012年にオープン予定。場所はアメリカンウォーターフロント ニューヨークエリア。総投資額は、約115億円。
各テーマポートのトリビアは、各テーマポートのページを参照のこと。
鉄道
JR京葉線舞浜駅下車。徒歩20分
ディズニーリゾートライン線東京ディズニーシー・ステーション下車。徒歩0分
バス
東京ディズニーシー入口付近にバスターミナルがある。以下の路線が乗り入れ、東京ベイシティ交通、京成バスにより運行されている。
一般路線バス
高速バス
道路
なお、駐車場については東京ディズニーリゾートの駐車場、東京ディズニーシーを参照のこと
期間限定で開催されたイベントについては、東京ディズニーシーのスペシャルイベントを参照してください。