2004年に着工。総工費は32億元。設計者はシャルル・ド・ゴール国際空港などを手がけたフランスの建築家ポール・アンドリュー。外観では卵の形にしたドーム型の施設で、2,416席のオペラ劇場2,017席収容の音楽ホール、1,040席収容のコンサートホール等がある。
元々は1998年に当時の江沢民国家主席が、国家大劇院を建設すると発表され、2007年12月に正式にこけら落とされた。この劇場は、江沢民が美人歌手の宋祖英にプレゼントした揶揄される。また約5万トンもの水を蓄えた池の下に劇場を配置しているために、テロに遭った際の惨事なども懸念されており2004年に中国共産主義青年団の機関紙である中国青年報が安全性に疑問を呈する記事を掲載したが、江沢民周辺からの圧力を受け、批判はタブーとなっている。
こけら落とし公演はガラコンサートで、開場記念事業にはマリインスキー・オペラや、小澤征爾指揮中国交響楽団のジルベスターコンサートなどが2008年4月まで続けられた。
奇抜なデザイン、豪華設備を競って財政資金を浪費したために人民の反感を買っており、庶民の間では「黄身の漏れ出した毒卵」などと呼ばれている。