香港ディズニーランド®(ほんこんディズニーランド、中国語: 香港迪士尼樂園®、英語: Hong Kong Disneyland® 略称:HKDL)は、中華人民共和国香港特別行政区にあるディズニーパークである。「インスピレーションレーク」などと共に「香港ディズニーランド・リゾート」を構成する。
香港ディズニーランド®(ほんこんディズニーランド、中国語: 香港迪士尼樂園®、英語: Hong Kong Disneyland® 略称:HKDL)は、中華人民共和国香港特別行政区にあるディズニーパークである。「インスピレーションレーク」などと共に「香港ディズニーランド・リゾート」を構成する。
2005年9月12日開園。世界で5地域目のディズニーリゾート(香港ディズニーランド・リゾート)で、ディズニーパークとしては11番目の開園、アジアでは東京ディズニーリゾートについで2地域目の施設となった。面積は126ヘクタール。誘致を行った香港政府が約半分を出資している。
場所はランタオ島北部のペニー湾。1998年に開港した香港国際空港の近くである。空港建設時に近くまで地下鉄東涌線が開通しており、支線として迪士尼線が2005年8月1日に開通した。
入場料金はピークシーズンでも大人350香港ドルと低めに設定され、香港だけでなく中華人民共和国本土やマカオ、中華民国などの中華圏、さらには近年経済成長が顕著な東南アジア各国からの入場者を見込んでいる。
香港ディズニーランドの入場券については香港ディズニーランドのパスポートをご覧下さい。
ランタオ島内にあり、同じくランタオ島内に1998年に開港した香港国際空港の近くである。空港建設時に近くまで地下鉄東涌線が開通しており、支線として迪士尼線が2005年8月1日に開通した。
MTR迪士尼線の「迪士尼駅」下車。徒歩5分。香港地下鉄中環駅からはMTR東涌線の欣澳駅経由で約25分、九龍駅からは約20分、香港国際空港からは約20分で行くことが可能である。
北ランタオ高速道路の支線がパークまでひかれており、タクシーや自家用車で行く場合、九龍の尖沙咀からは西九龍高速道路を経由して約25分、香港島の中環からは約30分、香港国際空港からは北ランタオ高速道路を経由して約15分である。路線バスも利用可能。
それぞれテーマに分かれた4つのエリアがあり、それらを「テーマランド」と呼ぶ。各テーマランドに配置されるアトラクションや物販店・飲食店及び装飾品はそのテーマに合わせてイメージの統一が図されている。
パーク内の物販店は香港ディズニーランドのショップを、レストランは香港ディズニーランドのレストラン、アトラクションは香港ディズニーランドのアトラクションをそれぞれ参照。
詳細は「メインストリートUSA」を参照
香港ディズニーランドの玄関口ともいえるテーマランド。パークに入場したら全てのゲストが必ず通る場所で、様々なショップやレストランが並ぶエリアである。メインストリート入口には香港ディズニーランド鉄道の「メインストリートUSA駅」がある。
詳細は「アドベンチャーランド」を参照
冒険をテーマにしたテーマランド。
詳細は「ファンタジーランド」を参照
パークのシンボルとも言える「眠れる森の美女の城」が存在しているテーマランド。ここでは全世界的にも有名なアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」も体験できる。
詳細は「トゥモローランド」を参照
「未来」をテーマにしたテーマランドで全てのディズニーパークに存在するアトラクションである。人気アトラクション「スペース・マウンテン」もこのエリアに存在する。カルフォルニアのディズニーランドに近いテーマ設定に加え、レトロなおもちゃやカートゥーンがモチーフの未来で、近年、世界各地のパークに多く新設されているディズニー・ピクサー映画をテーマにしたアトラクションなどとも相容れやすい、明るい色調を用いたポップなデザインになっている。
『アトモスフィアショー』とは定期的に行われるパレードやショーとは違い、小規模なショーのこと。毎日開催される訳ではなく天候の理由に休演の日などあるが事前に休演の知らせは出していない。またガイドブックにも記載されないためいつどこでどの時間帯に行われるのかもわからない。
開催年度 | 開催期間 | イベントタイトル(繁体字中名) | イベントタイトル(英名) |
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2005年 | 12月1日〜12月31日 | 迪士尼奇妙聖誕 | Disney's Magical Christmas |
2005年 | 12月31日 | - | A Magical Countdown to 2006 |
2006年 | 1月29日〜2月12日 | 迪士尼奇妙新春 | Disney's Magical Chinese New Year |
2006年 | 9月30日〜10月31日 | 迪士尼怪誕節 | Disney's Halloween |
2006年 | 11月11日〜12月31日 | 迪士尼奇妙聖誕 | A Magical Christmas |
2006年 | 12月31日 | - | Mickey's 2007 Countdown Party |
2007年 | 2月2日〜3月4日 | 迪士尼奇妙新春 | Disney's Chinese New Year |
2007年 | 4月21日 | 903突襲迪士尼 | 903 Disney Attack |
2007年 | 5月4日〜6月30日 | 魔盜王玩轉迪士尼 | Pirate Takeover |
2007年 | 9月25日〜10月31日 | 迪士尼黑色世界 | Disney's Haunted Halloween |
2007年〜2008年 | 11月23日〜1月2日 | 迪士尼雪亮聖誕 | Disney's Sparkling Christmas |
2007年 | 12月31日 | 迪士尼08倒數派對 | Disney's 08 Countdown Party |
開催年度 | 開催期間 | イベントタイトル(繁体字中名) | イベントタイトル(英名) |
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2008年 | 1月22日〜2月24日 | 一鼠萬利過好年 | Year of the Mouse Celebration |
2008年 | 3月15日〜3月31日 | - | 2008 Easter Fun |
2008年 | 3月28日〜3月30日 | 徽章交換同樂日 | Pin Trading Fun Day |
2008年 | 9月26日〜11月1日 | 迪士尼黑色世界 | Disney's Haunted Halloween |
2008年〜2009年 | 11月28日〜1月2日 | 迪士尼雪亮聖誕 - 華麗王國 | Disney's Sparkling Christmas - Royal Kingdom |
2008年 | 12月31日 | 迪士尼09倒數派對 | Club Disney's New Year's Eve Countdown Party |
2009年 | 1月16日〜2月8日 | 福到滿城賀金牛 | Mickey Celebrates the Year of the Ox |
2009年 | 6月11日〜8月31日 | 史迪仔好玩夏日 | Summer Fun, Stitch Style |
2009年 | 9月18日〜10月31日 | 迪士尼黑色世界 - 宇宙深寒 | Disney's Haunted Halloween - Alien Invasion |
現在パーク内には「香港ディズニーランド・ホテル」と「ディズニー・ハリウッド・ホテル」の2つのオフィシャルホテルが運営されている。宿泊者は1日分の金額で2日分の入場券が入手できるなど、様々な特典が提供される。
2004年からジャッキー・チュンがパークのアンバサダーを勤めている。香港ディズニーランド・リゾートのアンバサダーについては当該項目を参照のこと。
今後他のディズニーパークにあるアトラクションを導入予定(時期は未定)。
新テーマランド:
グリズリー・トレイル(Grizzly Trail)パーク面積が他のパークに比べ狭いため、ウォルト・ディズニー・カンパニーは香港政府側に「香港ディズニーランド拡張計画」を求めており、拡張計画への認可とともに追加資金の拠出も求めていたが、2009年3月17日にその計画が中止され、それに伴って設計や企画を担当していた社員約30名を解雇するということが発表された。しかし同年7月に入り、ウォルト・ディズニー・カンパニーと香港政府の間で拡張計画を行うことが発表され、2014年の計画完了を目標に、段階的に面積拡張およびアトラクションの導入を行うことを表明した。
初年度の国慶節を挟んだ大型連休に香港を訪れた客は、香港の旅行業界が予測した70万人、香港政府見込みの50万人を大きく下回る42万人だったことが判明し、香港ディズニーランドが香港観光の目玉になると期待した関係者の落胆を呼んでいる。ディズニー側は東京ディズニーランド開園時の方針と同様、「開園から4年の業績次第では、閉園も含めて事業を見直す事がある」としており、香港ディズニーランドはこの状況のままでは存続の危機にあった。
2006年1月10日には、アメリカのディズニーパーク&リゾート社は業績不振を理由に、香港ディズニーランド・リゾートのディズニー側総責任者であるドン・ロビンソンを更迭した。香港ディズニーランドの動員は最大滞流者数3万人の5割から6割と言われ、サービス内容やトラブルに関する報道が影響し、中華人民共和国本土からの来園者が予想を大きく下回ったものと思われている。後任にはディズニー・クルーズラインを立ち上げた実績のあるビル・アーネストが起用され、開園から4ヶ月で抜本的な改革が行われる。
しかしその後も、春節(旧暦の正月)の前売り券をめぐってトラブルとなり、ウォルト・ディズニー・カンパニーを相手取り訴訟を起こす構えを見せる者が現れる問題が発生している。さらに先述の「入場料の高さ、面積最小、アトラクション数最少」と言うこともあり主要ターゲットである中華人民共和国本土の観光客が敬遠した事が響き、2007年度の入場者数が1年目を約120万人下回る約400万人に減少した[1]。
さらに2007年度第3四半期終了時点で5つのディズニーリゾートのうち唯一香港のみが赤字となっているが、2009年に、向こう5年間において段階的に面積の拡充とアトラクション数の増加を行う拡張計画が発表された。
2005年9月12日の開園初日から「スタッフの対応が横柄」「面積が狭い」「アトラクションが少ない」といった不満が続出し、現地時間午後4時にはトゥモローランドのアトラクション「スペース・マウンテン」が故障する等のトラブルも発生した(しかし実質的には、遊園地に一般的に見られる4分ほどの小休止であり、客の過剰な反応も指摘される)。[]
世界のディズニーランドの中で「面積が最小」「アトラクション数が最少」「営業時間が最短」(平日は午前10時から午後8時までの10時間、祝日や週末でも午前10時から午後9時までの11時間と短い。例として東京ディズニーリゾートでは、平日は通常午前9時から午後10時、祝日・週末では午前8時または8時30分から午後10時)と揶揄されている。[]
開園前には、園内のレストランでふかひれスープを出すことについて環境保護団体から非難され、メニューからの削除を要請されたというトラブルも起きている。[]
香港をはじめとするアジア各国のマスメディアでは、中華人民共和国本土からの客のマナーが悪いという指摘がある。「眠れる森の美女の城で子供に立小便をさせる」、「痰唾を吐きゴミを投げ捨てる」、「所構わずタバコを吸う」、「横になりたければ所構わず寝る」、「隙を見つけて列の横抜かしをする」、「注意すれば暴力を振るう」などの行動が見られるという。[]
インターネット上の中華人民共和国本土ユーザーのコミュニティでは、マナーの悪さについて「金さえ出していれば何をしても良い」という肯定派、「モラルを重視すべき」という反対派、「香港側(ディズニー)が悪い」という責任転嫁派の3つに分かれており、現在も論争が繰り広げられている。[]