ヴァン湖 (ドイツ語: Wannsee, ドイツ語発音: [ˈvanzeː]) は、ドイツ・ベルリンの西部シュテーグリッツ=ツェーレンドルフ区に位置する湖。日本語ではドイツ語をそのままにヴァンゼーとも呼称される。 なおドイツでの正式名称は Großer Wannseeであり、直訳すれば大ヴァン湖となる。
ベルリン中心部からSバーンで30分程度の位置にあり、最寄り駅は同名のヴァンゼー駅である。ベルリン西部の日光浴やレクレーションスポットとしてよく知られている。 夏は湖水浴や、ボートなどを楽しむ姿が目立つが、冬は完全凍結することが多く、スケートや、ウインタースポーツを楽しむ姿が見受けられ、四季を通じてベルリン市民に親しまれている。 1929年から30年にかけて造られたヴァンゼー湖水浴場は、ヨーロッパでもっとも長い内陸ビーチの一つである。 湖の近くにはベルリン日本人国際学校が存在する。
劇作家ハインリヒ・フォン・クライストは1811年11月21日、ヴァン湖南方に続く小ヴァン湖湖畔で愛人の人妻ヘンリエッテ・フォーゲルと共にピストル自殺を遂げた[]。1942年には湖畔の邸宅で、ヒトラー政権の高官らによるヴァンゼー会議が開かれた。