名称の由来は官邸の屋根に青い瓦が張られていることに因む。以前は地図に記載がなかったが現在ではあり、観光客も予約をすれば見学ができる(但し身分証明書が必要)。安全保障上の問題から指定場所以外での写真・映像撮影は禁止されている。
この場所は、もともと高麗時代に王族が住んだ地域であり、その後、李氏朝鮮王朝の太祖李成桂により作られた景福宮の一部である。日本統治下の1939年には朝鮮総督官邸が日本により建設された。朝鮮総督府官邸は1948年に大韓民国が成立すると、初代大統領李承晩が官邸及び公邸として使用。当時は「景武台」(キョンムデ、けいぶだい)と呼ばれた。1960年に当時の大統領尹潽善が青瓦台と名称を変更した。朴正煕政権下の1968年には、官邸が北朝鮮ゲリラに襲われる青瓦台襲撃未遂事件が起こった。以後、民主化までの間、市販される地図から青瓦台は消されていた。1991年に当時の大統領盧泰愚が隣に現在の建物を新築し、1993年に朝鮮総督府官邸は解体されている。
2005年に、ポータルサイトGoogleが提供している衛星・航空写真地図サービスであるGoogle Earthに、青瓦台の主要施設の画像が表示されていることが発覚した。これについて青瓦台側は、アメリカ関係機関と対応を協議していると発表したが商業目的であり規制は難しい。また、googleマップでも青瓦台の主要施設の画像が表示されている。韓国の法律では、衛星で撮影された主要保安施設や軍事基地の写真を公開することは禁止されている。なお、同様のサービスを提供しているネイバー地図においては、青瓦台周辺の画像をぼかす等の処理をしている。