聖マリア臨時司教座聖堂(St Mary's Pro-Cathedral)はアイルランド共和国の首都であるダブリン司教座が臨時に置かれている、カトリック教会の教会堂である。
そもそもアイルランド島はカトリック教会が極めて優勢な土地であり、ダブリンには聖パトリック大聖堂および聖三位一体大聖堂 (一般的にはクライストチャーチ大聖堂として知られる)の二つの司教座聖堂が置かれていた。しかしイングランドによる支配とイングランド国教会の成立により、1530年代にこの二つの教会堂はアイルランド国教会(現在で言うところのアイルランド聖公会)に宗旨替えをしてしまい、カトリック教会の司教が赴任することの出来る司教座聖堂はダブリンから失われた。
カトリック教会は今日に至るまで、ダブリンの正式な司教座聖堂はクライストチャーチ大聖堂であると定めているが、上記の理由によりクライストチャーチ大聖堂をカトリック教会は使用することが出来ない為、暫定的に司教座を置いているのがこの教会堂である。
前身となったのはリフィー通りにあった聖マリア教会である。建設が始まったのは1815年で、1825年に献堂されている。ダブリンの最も主要な大通りであるオコンネル通りから少し入ったところ(マールボロ通りとカテドラル通りの角)に立地している。