ヨルダン考古学博物館(ヨルダンこうこがくはくぶつかん、ヨルダン古代博物館、英語: Jordan Archaeological Museum、アラビア語: متحف الآثار الأردني)は、ヨルダンの首都アンマンにあるアンマン城塞に位置する国立考古学博物館である。1951年に創設され、ヨルダンの考古学遺跡より発掘された先史時代から16世紀初頭にかけての遺物を展示している。収蔵品は年代順に陳列され、燧石(すいせき)、ガラス、陶器や金属製の道具のような日用品のほか、宝飾類や塑像(そぞう)など、より美術的な品目が展示され、博物館にはまた硬貨の収集品などもある。
博物館には以前、唯一の「銅の巻物」など死海文書のいくつかが収蔵されていたが、それらは人類の文明により創作された最古の塑像の1つであるアイン・ガザルの像とともに、新たに設立されたヨルダン博物館に展示されている。
博物館は、世界で最も古くより継続的に人が居住した場所の1つであるアンマンにあるアンマン城塞に位置している。付近には2世紀までさかのぼるローマ時代のヘラクレス神殿や8世紀のウマイヤ朝の宮殿などの史跡がその丘陵上にある。
博物館は1951年、アンマンの中心部にあるアンマン城塞上に設立された。また、1967年の第三次中東戦争以前、ヨルダン支配下の東エルサレムにもう1つ分館が開設されていた。1967年に東エルサレムがイスラエルに占領されると、博物館は死海文書の大部分などエルサレムの分館にあった収蔵品のすべてを喪失した。
博物館には以下の時代の収蔵品がある。