福井県立恐竜博物館(ふくいけんりつ きょうりゅうはくぶつかん)は、福井県勝山市村岡町にある恐竜を主たるテーマとした自然科学系の博物館。
2000年11月23日にはカナダにあるロイヤル・ティレル古生物学博物館と姉妹館提携を結んだ。
勝山市が恐竜の発掘地であることから作られたもの。2000年夏に長尾山総合公園内で開催された恐竜エキスポ2000のメイン会場として、同年7月に開館した。敷地面積は約30,000m²で日本最大級。建築設計は黒川紀章。
広大な無柱空間には、所狭しと恐竜骨格や化石・標本、ジオラマ、復元模型などが展示されており、恐竜をはじめとする地質古生物の世界を堪能する事ができる。
2007年4月26日、同県勝山市長尾山総合公園内の「どきどき恐竜発掘ランド」に運び込まれていた発掘体験用の岩石の中から恐竜の皮膚の痕の化石が発見された。これは日本国内では初めてのことで、世界でも30例ほどしか知られてない。 同年10月、同園の園長から県立恐竜博物館に、化石のようなものが見つかったと連絡があり、同博物館が調査していた。
この化石は約1億2千万年前(白亜紀)の北谷層と呼ばれる地層から採取されたもので、幅約23センチメートル、長さ約24センチメートル、厚さ約7センチメートルの細粒砂岩の表面の6割ほどに、細かな多角形や円形などが多数集まった模様がみられる。湿った地面に恐竜が触れた際についた痕が型となって固まり、化石となって残ったと考えられている。エドモントサウルスやパラサウロロフスなど、ハドロサウルス科(→ウィキスピーシーズ)の植物食恐竜の皮膚に類似しているが、特定はされていない。
人々を魅了する壮大な建築様式や、化石発掘調査の多大なる成果ゆえんに、世界でも数少ない恐竜博物館を代表してカナダにあるロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国にある自貢恐竜博物館と並んで、世界三大恐竜博物館と称される。
また、恐竜出前授業など学校教育活動をしており、教育に対しても非常に熱心な博物館といえる。