高敞、和順、江華の支石墓群（コチャン、ファスン、カンファのしせきぼぐん、고인돌 유적、コインドルユジョク）は、大韓民国西部地域に散在するユネスコの世界遺産（文化遺産）。
支石墓（ゴインドル）は、紀元前1000年から紀元前100年にかけて、大きな石で造られた墓のことである。支石墓には、足の長い石柱に石を載せテーブル状に石を組んだ「北方式」と短い石柱に石を載せた碁盤状に石を組んだ「南方式」の2種類がある。
世界的に見て、支石墓は欧州のイギリスやフランスがひとつの中心で、南インド、東南アジア、中国沿海部にも存在するが、朝鮮半島が世界で最も支石墓の数が多い。韓国語ではコインドルと呼ばれる。
全羅北道高敞郡にある支石墓群。約1,764メートルの範囲に442基の支石墓が群集する。韓国最大の支石墓密集地域である。北方式と南方式が混在する。
光州広域市の南、全羅南道和順郡にある支石墓群。10キロにわたり約500基の支石墓が分布する。最近発見され、保存状態が良い。南方式。
仁川広域市江華郡（江華島）の支石墓群。約120余基が広い範囲に散在する。北方式。
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
